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老婦人が元気なのはなぜ?南ヨーロッパ暮らしで気付いたこと【体験談】

南ヨーロッパ在住のアラフィフママ。ヨーロッパで暮らして気付いた南ヨーロッパの老婦人の元気の秘訣とは?

南ヨーロッパ

 

元気な南ヨーロッパの老婦人たちを見て、私もこんな老後を過ごしたいと思う今日このごろ。周りの人たちを観察し、なぜ彼女たちはいつまでも元気なのかをいろいろと体験したことを思い出しながら考えてみました。

 

南ヨーロッパの女性たちの元気な老後

女性 ヒール

 

南ヨーロッパに住んでいると、周りにいる多くの90代の女性の力強さに驚かされます。日本人は40代まではヨーロッパの人に比べはるかに若く見えるのですが、老後の姿はまったく逆のように思います。90歳でパンプスを履いてコツコツと石畳の上に音を立てながら歩いている姿を見ると、私も頑張らねばと思わずにはいられません。

 

南ヨーロッパの人が肉体的に若さを保っていることをしみじみと感じたのは友人との会話から。
「Cはお母さんが52歳のときに生まれたんだって! すごいね」
すると友人がこう言ったのです。
「私もママが52歳のときに生まれたのよ。52歳のときに出産するなんて普通のこと。ただ最近は、大学に行って自立が遅いし教育費も高くなったからあまり産まないようにしているだけよ」と。

 

私自身は41歳で出産していますが、そのときにいろいろとトラブルがありこれ以上は無理だと感じました。この会話から南ヨーロッパの女性が肉体的に強固だと実感しました。

 

周りを気にせず、自分のしたいようにケア

マイペース

 

私はこちらに住み始めてすぐに妊娠したのですが、婦人科の待合室でよく80歳くらいの女性に出会うことがありました。彼女たちは夫やパートナーとのコミュニケーションをスムーズにするためなど、それぞれの悩みで気軽に診察を受けています。

 

「80歳になってもちゃんとケアして幸せな日々を送るのよ」
と言って軽くウインクをしてくれた老婦人の笑顔が今でも忘れられません。妊婦に混じって婦人科に来ることにまったく違和感を持たない老婦人はとてもチャーミングな人でした。婦人科だけではなく、脱毛サロンなどエステサロンにもさまざまな年齢の人がいます。美容マッサージのみの場合もあるでしょうが、60代で脱毛を欠かせないという知人もいます。

 

年齢を気にせず、自分がしたいこと、しなくてはいけないと感じることを優先する姿勢を見習わなければと思いました。

 

男女関係なく好きな人と付き合うこと

手

 

南ヨーロッパでは、日本に比べ男女関係なく友人になりやすいように感じています。友人の範囲がとても広いことは、気持ちをゆったり持つことの秘訣なのかなと思います。私もここでは70歳に近い詩人や画家の友人もいれば、たまにお茶を飲む20代の友人もいます。

 

女性や男性、トランスジェンダーもいます。キリスト教徒の多い国ですが、違和感もなく生活しています。小学校まではイベントなどで購入しなくてはならない物や学校での問題点などを共有する親のネットワークはありましたが、反対にママ友というものは存在しません。

 

私は、同じような環境の友人だとむしろ嫉妬が生まれることもあるのではないかと思っています。例えば、ママ友なら子どもの成績や夫の収入などを比べてしまい嫉妬することもあると思うのですが、まったく別の世界に住むもの同士なら、この人はこうなんだなと受け入れてしまうように感じています。嫉妬などがあるとストレスになります。趣味が同じで好きなものが同じだと、口論はあっても傷つけ合うような罵倒も皮肉もありません。そのせいか人間関係はストレスフリーです。

 

そうやってお付き合いする姿勢は高齢の方も同様です。私自身も70歳、80歳の友人がいますが、彼らは年齢に関係なく広い友人関係を持っているので若さを保っているのではないかと感じています。

 

まとめ

南ヨーロッパに住んでいると、日本人は若いと言われます。先日ドイツのマンガを見たら、日本女性は40代まで20代のころと変わらないけど50代になると突然おばあさんになるということをおもしろおかしく描かれていました。かなりムカつきましたが、自戒を込めて心にとどめています。

 

現在、私は55歳。周りは元気な60代の女性がたくさんいます。少々太り過ぎな方も見受けられますが、皆さんとにかく元気です。私も徐々に老婦人の仲間入りですから、南ヨーロッパの老婦人を見習って、これからも元気に過ごせるようにケアをしていきたいと思います。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

 

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監修/助産師REIKO


著者:くり子

36歳から41歳までに3人の子どもを出産。ヨーロッパ在住。45歳からは学生に。自分のしたいことをするためにケアが大切だと感じている。

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