実は性犯罪は顔見知りによる犯行が多数。どうやって我が子を守ればいい?

性教育アドバイザー、のじまなみさんの短期連載第3話。性犯罪から我が子をどう守ったらいいか、多くのママやパパが直面する話について教えてくれました。

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性教育アドバイザーとして活躍し、とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事や『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)の著書を出版されている、のじまなみさんが性教育につい教えてくれました。第3話は性犯罪から我が子をどう守るかについてです。

 

顕在化しにくい顔見知りによる性犯罪

じつは「子どもを対象にした性犯罪の6割は知り合いによって引き起こされた」という内閣府の報告もあるほど、近親者を含む顔見知りによる性犯罪が多いことがわかっています。

また、性犯罪の被害者は女の子というイメージがありますが、男の子でも性被害に遭うことがあります。警察庁の統計によると、不審者による声掛け事案の被害者の7割が女の子、3割が男の子と報告されていますので、男の子も油断禁物だということを覚えておいてください。

 

子どもを守るために必要なのが「性教育」

子どもは「自分のまわりに悪い大人なんていない」と信じています。しかし、子どもたちの純真な心を不安にさせたくないあまり、子どもに防犯の知識を教えないのだとしたら、それは犯罪者の前に我が子を無防備に差し出すのと同じことかもしれません。

子どもが「嫌だな」「おかしいな?」と思うような性的な体験をしたときに、「きっと勘違いだ」「我慢すればいいんだ」と思ってまわりの大人に相談(報告)しないことがあります。

正しい性教育を受けていると、そういうときに「自分がされていることはおかしい」「間違っている」と自覚できます。そして「やめてください」と拒否したり、逃げたり、被害を大人に報告しやすくなります。

 

自分だけの大切な場所。「水着ゾーン」とは?

では具体的に、防犯のためにどんなことを子どもに伝えれば良いのでしょうか?

まず何よりも大切な「水着ゾーン」の話から始めましょう。

水着ゾーンとは、「口」と「水着で隠れる場所」つまり、口、胸、性器、おしりのことです。

「プライベートゾーン」という言葉も一般的に使われていますが、子どもにとっては少し難しい言葉です。「水着ゾーン」という言葉をぜひ使ってみてください。

では、水着ゾーンとは何でしょうか? それは「他人に見せても触らせてもいけない、自分だけの大切な場所」です。

ですから、防犯のための性教育では、子どもにこのように伝えましょう。

「あなたの水着ゾーンを見たがったり、触りたがったりする人は危険な人。大声を出して逃げなければならない。」

もうひとつ。

「自分の水着ゾーンを見せてきたり、触らせようとする人は危険な人。大声を出して逃げなければならない。」

「水着ゾーン」という言葉で、子どもたちが身を守るための基準を教えましょう。一緒にお風呂に入ったときなどに、「体には人に見せても触らせてもいけない場所があります。それはどこでしょうか?」「口・胸・性器・おしりをまとめて何ていう?」といった具合にクイズ形式で教えるのがおすすめです。性教育適齢期の3歳~10歳頃なら、喜んで知識を取り込んでくれますよ。

 

子どもが「うっかり加害者」にならないために

「うっかり加害者」とは、無自覚のうちに相手にとって性的に不快なことをしてしまうことです。大人の無意識的なセクハラ発言などもこれにあたりますが、じつはこれは大人だけでなく子どもにもあてはまります。

たとえば、遊びの延長でお友達の衣服を脱がせてしまったり、キスをしてしまったり、保育士さんの胸を触ってしまうなども、「うっかり加害」です。まちがっても「ほほえましい光景」「子どもの特権」などとは思わないようにしましょう。

子どもが「うっかり加害者」になるのを防ぐためにも、「水着ゾーン」という言葉は有効です。

「お友達の水着ゾーンは見たり触ったりしてはいけない場所」ということを、しっかり伝えましょう。

あわせて「水着ゾーンに関する言葉は、お家の外で人に聞こえるようにお話ししてはいけないよ」ということも教えましょう。

よく「性教育をすると性的な言葉を外で言いふらすのでは」という不安の声を耳にしますが、水着ゾーンを理解させれば、この不安も解決できます。「もし水着ゾーンのことでわからないことがあったらおうちで聞いてね」と一言添えれば、よそのお母さんに「〇〇って何?」などと突飛な発言をぶつけることも避けられるでしょう。

 

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※「水着ゾーン」は株式会社TerakoyaKidsの登録商標です

 

もしも子どもが性被害に遭ったら

最後に、親としては決してあってほしくないことではありますが、大切なことをお伝えしておきます。

もしも、我が子が性被害に遭ってしまったら。そのときはまず、「こわかったね、話してくれてありがとう」と言って、子どもを抱きしめてあげましょう。

間違っても「こんな短いスカートをはいているからでしょ!」と責めたり、「あなたの勘違いじゃないの?」「気にしすぎ」などと被害を軽視するようなことを言ってはいけません。勇気を振り絞って話した子どもの気持ちを受け止めてあげることが、何より大切です。

そして、お子さんと相談の上、二次被害を防ぐためにも警察に届けましょう。「面倒」とか「気のせいかもしれないから」「未遂だから」とためらってはいけません。次の被害者が出ないためにも、話してくれた子どもの勇気に報いるためにも、届け出るようにしましょう。

 

今回は、防犯のための性教育についてお話ししました。「水着ゾーン」について、ぜひご家庭で話してみてください。

 

参考書籍『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)

 

イラスト:おぐらなおみ(『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』より)

 

※本稿は『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)からのじまなみさんに加筆・再編集いただきました。

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    この記事の著者

    カウンセラーのじまなみ
    性教育アドバイザー

    性教育アドバイザー。とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会代表理事。著書の『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』(辰巳出版)は7万部を超える話題作となる。著書『男子は、みんな宇宙人!世界一わかりやすい男の子の性教育』(日本能率協会マネジメントセンター)、『赤ちゃんはどこから来るの?親子で学ぶはじめての性教育』(幻冬舎)、『「赤ちゃんてどうやってできるの?」にきちんと答える親になる!』(日本図書センター)。

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