仲が良いと思っていたのに…
長男と保育園も習い事も一緒だったお友だち。園外で遊んだりすることはありませんでしたが、会えば私もママとそれなりに話をする間柄。なにより長男がそのお友だちを大好きでクラスでもよく遊んでいたこともあり、私は「クラスメイトのなかでも特に仲が良いお友だち」と認識していました。
小学校も同じ学区内だったので「またよろしくね~」などとも話していました。しかしある日、偶然同じクラスの別のママから、お友だちが引っ越し予定であると聞いたのです。
知らなかったことにショック…
とても驚き、何かの間違いではないのかと思ってしまいました。しかし、引っ越し先の場所や時期も詳細だったため、「本当なんだ……」と大ショック。どうして教えてくれなかったのか。
親しいと思っていたのは私の一方的な想いだったのかな……とかなり落ち込んでしまいました。その後、長男はお友だち本人から引っ越しのことを聞いたようでした。長男もお友だちと同じ小学校に行けると思っていたので、ショックを隠し切れない様子……。
本人に聞いてみると…
その後、お迎えのときにお友だちのママと会ったので思い切って「お引っ越しするって本当?」と、明るく聞いてみました。すると、「そうなの。伝えなきゃと思ってたんだけど、なかなか言い出せなくてごめんね」との返事。
話を聞くと、お友だちは引っ越しを嫌がっているそうで、お子さんがいるときには引っ越しの話をしないようにしていたとのことでした。LINEなども交換してなかったので、伝えるのが難しかったようです。
一方的だった考えを反省
お友だちのママの話を聞いて、引っ越しで一番大変で寂しいのは、お友だちとママだということに気が付きました。知らなかったことにショックを受けたとはいえ、自分の気持ちばかりを優先した自己中心的な考え方を反省……。
引っ越し直前に、長男がお友だちに手紙を渡したところ、お友だちも手紙を用意してくれていて、2人で交換していました。子どもたちにとっても悲しいお別れのときでしたが、「今まで遊んでくれてありがとう」と笑顔でさよならができ、長男の成長を感じました。
その後、私もお友だちのママとあらためて連絡先を交換し、今でもたまに近況報告などのやり取りをしています。遠方なのでなかなか会いに行ける機会はありませんが、いつか長男と2人でお友だちに会いに行けたらなと思っています。
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監修/助産師 松田玲子
イラストレーター/市田スナオ
著者:上島ゆみ
2児の母。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。