RSウイルスって鼻風邪じゃないの?
次男のウイルス検査を担当した医師は「発症してから4~5日目がピークなのでそれまで入院して、様子をみましょう」と説明をしてくれました。当時、RSウイルスは軽い鼻風邪という認識だった私。
医師からは「1歳を過ぎれば鼻風邪で済むことが多いが、乳児が感染すると重症化のリスクが高い。最悪の場合、死んでしまうこともあるんだよ」と指摘され、一気に不安になりました。
穏やかに眠っているように見えたのに…
次男は入院したものの、熱は下がり鼻水が続いているだけの状況。おっぱいをよく飲み、ちゃんと眠れていました。定期的に検温や鼻水の吸引はしていましたが、3日間無事に過ごせたので「このまま何事もなく退院できるかな?」と楽観視してしまうほど。
ピークと言われた4日目も苦しそうな様子はなく、穏やかに眠っているように見えました。しかし看護師さんの検温で37度後半の発熱が判明。その後の血液検査で血液中の酸素が少なく、十分に呼吸ができていないことがわかりました。
夜間付き添い不可の相部屋へ
4日目までは24時間付き添える個室だったのですが、血液検査後にはナースステーションの前の相部屋に移動し、看護師さんが常に状況を確認できるベッドへ。次男は酸素を体内に送るチューブを鼻に入れ、腕には点滴をしている状態で、痛々しい姿になってしまいました。
さらに「このまま悪化したら人工呼吸設備のある病院へ転院が必要」と医師に言われ、私は不安でいっぱいになりました。相部屋は夜間付き添い不可。看護師さんに「容体が悪化したら電話する」と言われ帰宅しましたが、心配で眠れず、携帯が鳴らないよう祈っていました。
無事退院できることに
5日目も次男は相変わらずの容体。私はただただベッドの横で、次男の頭や体をなでたり、声を掛けたりすることしかできませんでした。
しかし6日目になると、さまざまな検査の数値が改善し、医師から「ピークは超えました」とのうれしいひと言。徐々に酸素チューブを付ける時間を減らしながら様子を見て、8日目にやっと退院することができました。
次男の呼吸がしっかりできていないと判明したとき、見た目では苦しさがまったくわからなかった点がとても怖いと思いました。そして私は次男のつらさに気づけなかったことに、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。現在次男はイヤイヤ期真っ只中ですが、そんな日常が幸せなのだと実感する日々です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:土田えり子
2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。