思うように進まない次男の離乳食
生後6カ月から始めた次男の離乳食。6歳上の長男のときのことはすっかり忘れてしまったので、初めての気持ちで本を見ながら取り組みました。
ところが、なかなか思うようには進まず、次男は特におかゆを拒否。すり鉢ですりつぶすのをやめてブレンダーを使ってみたり、一歩戻って重湯だけをあげてみたり。あれこれ試行錯誤しましたが、ことごとく拒否されて、落ち込む毎日でした。
コロナ禍でママ友に頼ることもできず
ママ友に相談をしたり、愚痴をこぼしたりすることができれば、少しは気持ちもラクになれたのかもしれません。長男の子育てで悩んだときにも、周りのママ友に話を聞いてもらい、助けてもらったことがよくありました。
ところが、運悪くわが家は見知らぬ土地に引っ越してきたばかりでした。自粛生活が続くなかで、外に出てママ友をつくる機会も失ってしまい、気軽に相談をすることのできる仲間が1人もいませんでした。そのまま誰にも頼ることができず、ひとりで悶々と悩む日が続いたのです。
私を救ってくれたのは、まさかの自分!?
ある日ふと思い立ち、長男が赤ちゃんのころに書いていた育児日記をひっぱり出してきました。長男と次男は6歳も離れているので、当時のことはあいまいな記憶しかありません。そして、読み進めてみてびっくり! なんとそこには「おかゆを全然食べてくれない」「重湯でもだめだった」と今とまったく同じ悩みが書いてあったのです。
6年前、おかゆをまったく食べなかった長男も、今では学校の給食を毎回おかわりするほど、好き嫌いなく何でも食べる元気な子。おかゆが嫌なら、食べられるものをマイペースであげれば良いのだ、と一気に肩の力が抜けました。
育児の悩みは次から次へとやってきて、少し前に自分が何に悩んでいたのかさえ、私はほとんど覚えていませんでした。長男のときに記録のつもりで書いていた育児日記が、まさか6年越しで自分を助けてくれるなんて思いもしませんでした。育児日記を記していた過去の自分に感謝しています。
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監修/助産師REIKO
著者:木梨あかり
7歳、1歳の男の子兄弟の母。不妊治療、早産、海外での子育て、年の差育児など、自身の体験をもとに執筆中。