3人目を妊娠して間もなく、夫は朝早くから夜遅くまで帰ってこない毎日になり、近くに頼れる人もいないためほぼワンオペ育児をすることに。少しずつ気持ちの余裕がなくなり、子どもたちにやさしくできていないことに葛藤するものの、どうしていいのかわからなくなりました。そんな状況を変えてくれた体験談です。
望んでいた妊娠のあとに待ち受けていたのは
私はもともと子だくさんな家庭を望んでいました。夫も私も3人姉弟。子どもたちの保育園が決まり、2歳と3歳の年子育児も少し余裕が出てきたところで、3人目の妊娠に踏み切りました。 それから数カ月して妊娠が確定。
夫婦ともに喜んでいたのも束の間で、夫は激務になり、私は当時妊娠4カ月でつわりの最中でしたがワンオペ育児開始です。子どもたちが保育園に行っている間ひたすら横になって休めたおかげで、子どもたちが帰ってきてからの生活にもまだこのころは余裕がありました。
体も心もつらくて
過去の妊娠時も腰痛がつらかったのですが、3度目の妊娠では今までよりも早い段階で腰痛が酷くなっていました。それでも保育園の送迎や夜ごはんの準備などやらなければいけないことはたくさんあり、徐々に子どもたちと遊んであげたり要望を聞いてあげたりすることの優先順位が低くなっていました。
そして私はいつからか、子どもたちに声をかける内容が注意か叱ることへと変化。ほめたり認めたりすることができていない自分にも葛藤し、笑うきっかけを失ったのです。
今大切にしたいことは何か
そんなとき、3歳の娘が突然「ねぇ。ママ笑って!」と言いました。私の表情を伺いながらゆっくり発せられた娘のその言葉で私の心の中で張りつめていた気持ちがほどけ、急に素直になっていいんだと思えたのです。母として、妻としての立場でばかり考えていて、毎日小さな成長をしていく子どもたちをきちんと見てあげたいという私の気持ちを犠牲にしていました。
今大切にしたいことは、私の立場上の気持ちではないのです。娘にやっと「怒ってばっかりでごめんね。ママいっぱいいっぱいになっちゃってた。寂しかったね」と素直に謝ることができました。大切なことに気づかせてくれた娘に感謝しています。
私自身、ワンオペ育児の大変さや妊娠中の子育てを身に持って体験しているところです。でも、大変なときほど自分の気持ちを振り返る。その大切さを今回学びました。また、遠慮してつらい気持ちを誰にも相談しないことで、一緒に生活している家族に少なからず影響を与えてしまいました。家族みんなが笑って過ごせることが一番うれしい。その気持ちを忘れずにいたいと思います。
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監修/助産師REIKO
著者:佐藤るみ
保育園児の年子の母。現在3人目を妊娠中。看護師として働きながらの子育てでフルタイムや時短勤務の経験あり。ワークライフバランスや家計に役立つ情報、子育て経験から学んだことを発信。