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ごはん=おかゆ、黒こげフライ、服シワシワ…「家事力ゼロ」だった夫は今

長く続く結婚生活において、家事や育児など、パートナーとの連携が必要になる場面が多々あります。この女性のパートナーは、予期せぬ状況に追い込まれたことで、これまで妻に任せっきりだった家事に初めてチャレンジしたそうです。

ごはん=おかゆ、黒こげフライ、服シワシワ…「家事力ゼロ」だった夫は今

 

30歳で結婚した私。結婚後すぐに子どもを授かってうれしかったのですが、とにかくつわりがひどくて、何も手につかない状態に。そんなとき、家事初心者の夫が、かなり悪戦苦闘しつつもがんばってくれて……。彼と結婚してよかった、と思えたエピソードです。

 

初心者の夫がする家事はすべてが残念な状態…

私が結婚したのは30歳。すぐに子どもが授かりました。が、妊娠判明と同時に、つわりもスタート。私の場合、つわりがひどく、食事を作るのも、掃除や洗濯をするのもつらくて、水分もあまりとることができず、1日中寝ているかトイレで吐いているという状態になってしまったのです……。

 

そんなとき、私に代わって家事を引き受けてくれたのが、夫です。とはいえ、夫は結婚するまでずっと実家暮らしだった人。家事など、これまでの人生でまったくしてこなかったという人です。

 

だから、夫が作ってくれた料理といえば、炊飯器に入れる水の量を間違えておかゆ状態になったごはんや、真っ黒になった魚のフライ。洗濯をすれば、整えずに干したからかシワシワ状態、掃除機をかければ、アクセサリーも一緒に吸い込むなど、とにかく散々たるありさまだったのです。

 

それでも私はただただありがたくて……

でも、そのときの私はとにかくつわりがしんどくて、夫がすることに対して、小言を言える体力もありません。それだけに、彼が慣れないながらも一生懸命家事をやってくれることが本当にありがたいと思えて……。「ありがとう。助かるよ」と、トイレで吐きながら言っていました。

 

 

これまで何も家事をしてこなかった夫で失敗続きの夫でしたが、今では私より洗濯は上手だし、休日に私が仕事であれば、子どもの世話をしつつ、ごはんを作ってくれるまでになりました。

 

やらざるを得ない状況に追い込まれ、家事のすべてをまかせたのがよかったのでしょうか。それとも、洗濯物がグシャグシャでも、ごはんがおかゆになっても、掃除機でピアスを吸っても、つわりのしんどさの方が勝って何も責めなかったのもよかったのでしょうか。理由は定かではありませんが、新婚当時に比べて、ものすごーくパワーアップした夫。この人と結婚してよかったと思っています!

 

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文/野中みつきさん

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