出産は、妊婦さんがすごく痛そうに叫んでいるイメージがありませんか? そのイメージの影響なのか、私も1人目のときは叫びまくりました。でも、2人目のときに「ソフロロジー式分娩」という、おだやかな出産をおこなうと思いのほかラクに感じたんです。その経験をご紹介します。
私を変えた“きっかけ”
1人目の出産は、ずっと「痛い痛い!」と叫んで出産した私。普段は静かな性格なので、夫も驚いているほどでした。もちろん体力をかなり消耗して、意識ももうろう。出産ってこんなに大変なのね……と思っていました。
一方、2人目の出産ではたまたま「ソフロロジー式分娩」をおこなう産院になり、事前研修で、妊婦さんがまったく叫んでいない出産の映像を観ました。こんな静かに子どもって産めるものなの!? と驚愕。せっかくだから試してみようと思ったのです。
ソフロロジー式分娩とは?
ソフロロジー式分娩とは、イメージトレーニングや呼吸法などを使って、お産に向けて前向きな気持ちで取り組む出産方法のこと。ヨガの呼吸法や禅の座禅・瞑想に似ているので、リラックス効果が高く、日本人にも向いていると言われています。
私の通う産院では事前にソフロロジー式分娩用のCDが配布され、お産までこの音楽を聴きながらイメージトレーニングをしました。オルゴールの音楽で、今でもこの音楽を聴くとリラックスできます。
いざ出産、叫ばないと体がラク!
分娩室で流れるソフロロジーの音楽を聴きながら、リラックスを心がけ、さらに「叫ばない」で出産することが私の目標です。2人目ということもあり、多少は余裕もあったため、陣痛の最中に気が付いたことがあります。それは、叫んでも叫ばなくても痛いのは同じ、ということ!
ただもちろん痛いのですが、叫ばないことで無駄な体力を使わずに済み、出産に集中することができました。さらに出産後の体力も、1人目のときよりかなり残っていたように思います。
個人差もあると思いますが、ずっと大きな声を出していると、かなり体力を消耗するものです。どんな方法でもいいので、少しでも体力を温存しながら、赤ちゃんが生まれてくる瞬間を迎えられるといいですね。
著者:岡目まゆ
二児の母。のんびり田舎ライフを満喫しながら、自身の体験をもとに妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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