3児の母のさやかわさやこさんは当時、PMS(月経前症候群)の症状がひどかったそうです(現在は別の治療により、PMS症状はなくなっています)。
《PMS(月経前症候群)とは》
月経の始まる3~10日に出現する身体的・精神的なさまざまな症状の総称。月経の始まりと共に軽快もしくは消失する。その症状は多岐にわたり、のぼせ、腹痛・頭痛・腰痛、むくみなどの身体的症状のほか、イライラ、気持ちの落ち込み、不安感などの精神的症状も現れる。これらの症状は自分ではコントロールできないことが多い。
そんなさやかわさんが、「PMSでとまらないイライラを、気分リフレッシュのために絵にぶつけてみました」と言って描かれた、「PMS症状のときの自分」のイラストが共感度満点で秀逸!
PMSで悩まれている方、周りで支えていらっしゃる方、そしてPMSというものをご存じない方にもぜひ知っていただきたく、ご紹介します! こちらです!
このイラストを描かれたさやかわさやこさんに、ご自身のPMSについて聞いてみました。
――当時、生理や生理前の症状は、いつごろから、どんな感じだったのですか?
(さやかわさん)私の場合、生理がくると、おなかが痛くてとてもつらいのですが、生理がくるまでの期間もとてもつらいものがありました。
20代のころから生理前の下腹部痛や胸の張りはありましたが、出産後、生理前のつらい症状はどんどん悪化していったんです。
――産後に悪化されたんですか!
(さやかわさん)そうなんです。下腹部痛と胸の張りに加えて、排卵日のあたりに起こる排卵痛、頭痛にめまいに吐き気、そしてのぼせたようなほてり……。とにかく不調のオンパレード状態でした。
なかでも特につらかったのが、感情がコントロールできなくなってヒステリーを起こしてしまうことでした。いつもだったら気にならないようなことにも、ついカッとなってしまい、子どもたちに怒鳴り散らしてしまうことも…。
――「いつもなら気にならないことも、ついカッとしちゃう……」、その感じとってもわかります!
(さやかわさん)頭ではわかっていてもどうにもできなくて、自分が自分でなくなっていくような感覚に陥るのです。ギャー!っと怒鳴ったあとに、急に自己嫌悪に陥って泣き出したり……。子どもたちからみたら、ママが何かに取り憑かれているように見えていたと思います……。
――PMSでのイライラ、そして情緒の不安定さは、とにかく自分ではどうしようもなくて、自分が自分でなくなってしまうような、本当の自分が幽体離脱してしまったような、そんな感じですよね。症状のないかたにわかってもらうのはなかなか大変ですが、少しでもPMSへの理解が進むといいですね。
監修/助産師REIKO