いきなりのあだ名呼びに困惑
招待されたLINEグループで「○○の母です。よろしくお願いします」とあいさつをすると、下の名前や年齢などを次々に聞かれて驚きました。さらに「じゃあ○○っぴって呼ぶね」とよくわからないあだ名までつけられてしまい、ほかのママたちもあだ名で呼ぶように言われ、正直困惑……。
そもそも、会ったばかりで、名前と顔もぼんやりしか一致していませんでしたし、全体的に年上のママさんが多く、中には10歳以上年上の方もいます。仲良くしようとしてくれているのはわかりましたし、そのこと自体はありがたいと思ったのですが……。私の年齢がひとりだけみんなと違っていたこともあって、会話についていけないのがしんどく、自分にはちょっと合わないかも……と思い始めていました。
幼稚園に習い事…勧誘が止まらない!
グループのママたちは、私が通っていた児童サークル以外にも、幼稚園のプレや習い事など全部一緒にしていて、ほぼ毎日一緒に過ごしていたようでした。私はグループの方たちとは違う幼稚園に行くことを決めていましたし、次女も小さく、さらに末子を妊娠中だったため、習い事についても考えていませんでした。
しかし、連日「まだ定員が空いてるから、同じ幼稚園にしよう」「この教室いいから、体験してみない?」などと勧誘され、だんだん児童サークルに通うことが憂うつに……。
つわりを期にすっきり退会
妊娠3カ月くらいでつわりがだんだんひどくなり、精神的な部分だけでなく、身体的にも児童サークルに通うことが負担になってきました。長女は楽しそうに通っていたので心苦しかったのですが、幼稚園のプレや児童館、公園などで友だちと遊ぶ機会は十分にあったこともあり、「つわり」という自然な理由があるうちに、思い切って児童サークルをやめることに。
サークルの運営者に電話し、ママ友のLINEグループも「これまでありがとうございました」とひと言お礼を言ってすぐに退会。このときのすっきり感は、今でも忘れることができません。
相手のママさんたちに悪意はなく、むしろ「仲間にいれてあげよう」という善意からの行動だっただけに、非常に心苦しい出来事でした。ただ、あのときやめなかったら、やめるタイミングを見失っていた気がするので、思い切って決断してよかったと思っています。
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イラストレーター/山口がたこ
著者:仲本まゆこ
自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。