これは私が体験した、人が大勢いるなかで経血で椅子を汚してしまったときの話です。少しもったいないことをしてしまいましたが、なんとか他の人に気づかれずに、対処することができました。
立ち上がる直前に気付いた違和感
それはバイトの休憩中の出来事でした。
事務所の椅子に座ってバイト仲間たちと楽しく談笑し、そろそろ仕事に戻ろうと思い腰をあげると、お尻に違和感が。そのとき生理中だったのですが、なんだかナプキンではなく、はいていたズボン自体が濡れているような感覚に気づきました。
「もしかして、経血がズボンまで染みてしまったのでは……」と不安になると同時に、「もし、椅子まで汚れていたらどうしよう、周りにたくさん人がいるのに!」ということも頭をよぎりました。
平然を装いながらも困惑する脳内
座っている状態では、椅子が汚れているのかどうか確かめられませんでした。だからといって立って確かめるなんてことをすれば、経血でズボンや椅子が汚れていた場合、周囲にバレてしまいそう……。
周りにいるバイト仲間にこのハプニングに気付かれずに済むにはどうすればいいのか、たくさん悩んだものの、穏便に済ませる方法はなかなか思いつきませんでした。そこで私はほかのハプニングを起こしてこの事態をごまかすことにしたのです。
手元にあった一杯のコーヒー
そのとき目に入ったのは、持っていた1杯のコーヒーだけでした。私は立ち上がると同時に、偶然を装って椅子にコーヒーを少しだけこぼし、「コーヒーこぼしちゃった! だれかティッシュちょうだい!」と声をあげました。
急いでティッシュを取ってくれたバイト仲間からティッシュを受け取ると、すぐさま椅子を拭いた私。こぼしたコーヒーと共に、やはりついていた経血を誰にも気付かれることなく拭き取ることができました。また、そのときはいていたズボンが黒だったために、ズボンについた経血が目立たなかったことも不幸中の幸いでした。
せっかくのコーヒーを少し粗末にしてしまったことについては今でも反省していますが、経血による思わぬハプニングを周囲に気づかれずに対処することはできました。
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監修/助産師REIKO
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著者/橘 純香