パンツについた緑色のシミ
ある日の夕方、お風呂に入ろうと2歳の息子のパンツを脱がせたときのことです。ふと脱がせたパンツを見ると、緑色のシミのようなものがパンツについていました。
一瞬疑問に思ったものの、何かの汚れがついたのかな?と軽く考え、特に何も気にしていませんでした。するとそのシミを見つけた2日後の朝、息子が突然「おしっこ痛い!」と言い出したのです。
おしっこが泣くほど痛い
「おしっこ痛い」と息子に言われた私は、最初はどういうことなのか理解していませんでした。ですがそのあとも、トイレに行くたびに泣きながらおしっこをする息子を見て、「性器が痛いのか!」とやっと息子が言った言葉の意味を理解しました。
よくよく見ると、性器が赤く、少し腫れている様子。「これはただごとではない」と、すぐにかかりつけの小児科を受診しました。
緑色のシミの正体
受診した小児科では、尿検査や血液検査をおこなうことに。息子の性器の状態も見てもらい、血液検査の結果を待ちました。1時間ほどして先生から告げられたのは、「亀頭包皮炎」という病名でした。亀頭包皮炎とは、性器を包む皮膚と亀頭の間にバイ菌が入り、炎症を起こしてしまう病気のこと。
先生いわく、子どもの性器は包茎状態なので、特にこの病気になりやすいということでした。予防するには毎日お風呂で性器の皮を少しむいて、きれいに洗うのが1番と先生からアドバイスをもらい、病院から帰宅。その日の夜はまだおしっこをするのを痛がりましたが、処方してもらった薬を飲ませて様子を見ることにしました。
受診後の様子
病院に行った翌日、薬が効いたのか性器の腫れはおさまり、息子はおしっこを痛がらないようになっていたので、私はホッとしつつも、自分の対処の遅さに反省をしていました。
また亀頭包皮炎にならないよう、息子にも病状や原因を説明し、「お風呂ではしっかり皮をむいて洗おうね、汚い手で触らないようにしようね」と話しました。息子はなんとなくですが、性器にバイ菌がついてしまったことは理解した様子。お風呂に入ると「ちんちんきれいきれい」と言って、性器に泡をつけるようになりました。
私は女性なので、自分の体にないパーツについては本当に無知。でもわからないからこそ、少しの変化も見逃さずに早めに受診することが大切だと痛感しました。最初は息子の性器の皮をむくことに少し抵抗がありましたが、今ではすっかり当たり前に。もう少し息子が大きくなったら、自分で皮をむいて洗えるよう伝えていけたらと考えています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 松田玲子
著者:森井さやか
小学生と幼稚園児の男児2人を子育て中。育児の経験やアパレル販売員をしていた経験を生かして、子育て体験談やファッション記事を執筆している。