尊敬できるママ友一家
私はそのママ友は母として、妻として完璧だと思っています。朝早くから起きて旦那様のお弁当を作り、毎日子どもたちを習い事へ送迎し、勉強もしっかりと見て、休みの日にはいろいろな遊び場に連れて行ってあげています。母もすごければ子どもたちも優秀。良い母が育てると、良い子が育つのだと感じさせるほどです。
特に上の子は、やさしく好奇心旺盛なしっかり者。おまけに頭が良く、運動神経も抜群。気難しいところがある私の長女に対してもとてもやさしく、長女がわがままを言ったときにも穏やかに対応をしてくれていました。
長女が荒れている時期に苦しく
私の長女はここ数カ月ほど荒れていて、かんしゃくを起こすことが多くなっています。成長の過程なのか気質なのかわからないのですが、泣き叫んだりすることが多く、私もその対応に疲れきっています。どうしてよいかわからず、ママ友にも相談しましたが、なかなか共感してもらえませんでした。
私もよせばいいのに、ママ友の上の子がかんしゃくを起こすかを聞いてしまい、そのようなことはないという答えに一層落ち込みました。どう接するとかんしゃくを起こさないのかいろいろと考えてくれたのですが、なんだか私はモヤモヤ……。その後、長女のかんしゃくが原因で疲れているときにママ友の完璧な子の話を聞くと、長女と比べて落ち込むようになってしまいました。
自分が苦しくならないように
子ども同士を比べてしまうことは、子どもにとっても私にとっても良いわけがありません。そこで、ママ友との関係を少し考え直し、自分の精神状態があまり良くないときには、こちらから遊びには誘わないなど、必要以上に会わないようにしようと決めました。
卑屈な考え方になってしまうので、子育てに関する相談もしばらくは控えようと。ママ友は子どものことも自慢しているわけでなく、日常の一コマとして話しているだけです。それでも苦しく感じてしまうので、長女が落ち着くまでは少し心の距離を置こうと思います。
ママ友にいっさい非はありません。私が弱って勝手に苦しくなっているだけです。そのママ友のことは大好きで、一家とは家族ぐるみでずっと仲良くしていきたいという気持ちは変わりません。なので、ずっと仲良くできるよう、子どもたちを比べないためにも、今は距離を詰めすぎないよう意識していきたいです。
イラストレーター/さくら
監修/助産師REIKO
著者:小川恵子
7歳と4歳の姉妹の母。育児サークルの幹部や習い事、執筆活動など、精力的に育児を楽しんでいる。