順調だと思った2人目の妊娠生活が…
長男の妊娠中はマタニティヨガに通ったり好きなお店にランチに行ったり、楽しく過ごしていました。2人目の妊娠中はぎっくり腰になってしまい少しトラブルはあったものの、妊婦健診では問題もなく平和に過ごしていました。
しかし妊娠32週のある日、朝トイレに行くと出血が。少量だったので病院に連絡するか悩みましたが、電話をしてみることに。連絡すると「すぐに来てください」という指示で、診てもらうことになりました。
まさかのそのまま緊急入院
病院を受診すると、先生から「切迫早産になっているので、このまま入院です」と衝撃的なひと言。このまま……? 家にも帰らず……? 今まで何も問題なかったけど?と、パニックになる私。すぐに夫に状況を連絡し、そのまま緊急入院となりました。
血液検査や内診、モニターをした結果、先生から私に「赤ちゃんは元気で、おそらくすぐに生まれると言う状況ではないものの、安静が必要です。容態が安定したら1週間ほどでの退院を目指しましょう」と説明されました。
翌朝陣痛が来て…
先生からの言葉に安心したのもつかの間、翌朝に腹部に痛みが。陣痛が来てしまったのです。陣痛が来てから出産の進行を抑える点滴もしましたが陣痛が勝ってしまい、先生から「今日産みましょう!」という言葉が。「経腟分娩を目指すけど、妊娠32週で赤ちゃんも小さいので苦しそうだったら即帝王切開に切り替えます」と言われました。
当初は計画無痛分娩を希望していましたが、急な出産になったので無痛分娩にもできないとのこと。痛みに弱い私は焦りもありましたが、「赤ちゃんが出たがってるんだ! 覚悟を決めよう!!」と気持ちを切り替えました。
無事に長女を出産!
赤ちゃんが小さいためか、5分を切る陣痛は生まれる直前だけで破水から出産まで4分というスピード出産となりました。生まれた娘は2,047gでしたが自分で呼吸ができ、出てきた瞬間に泣き声をあげてくれました。
それを聞いた私は心から安心したのをよく覚えています。すぐに小児科で検査を実施し、特に異常は見つかりませんでした。生まれた娘は低出生体重児だったのでNICU(新生児集中治療室)に1カ月ほど入院し、妊娠週数でいうと妊娠36週で無事に退院することができました。
今回の出産で、まさか自分が……!という気持ちと同時に、妊娠や出産はすべて順調にいくものではないということを身をもって実感しました。急な入院、出産となり長男の面倒をずっと見てくれた夫、手伝いに来てくれた義母や実母、娘が入院したNICUの先生や看護師さんたちと、私と娘を支えてくれたたくさんの人への感謝の気持ちを忘れず、子育てをしていこうと思います。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 REIKO
著者:森まり子
1歳3カ月差の兄妹ママで、長女は妊娠32週で生まれた低出生体重児。本業は育休中で、現在は子育てをしながらライターとして子育て・共働きに関する体験談や、ママ向けの記事を中心に執筆している。