大好きな遊びができなくてごめんね
寝かしつけの時間に、私のおなかに乗って飛行機ごっこをするのが大好きだったお姉ちゃん。妊娠がわかってからは、「おなかに乗らないで」と私が言うたびに、大好きだった遊びができず泣きじゃくるようになりました。
大好きな遊びをしてあげられなくごめんね⋯…と思う気持ちと、つわりのつらさが重なってしまい……。それまで楽しく過ごしていた寝る前の時間は、私にとってどうしようもない気持ちでいっぱいになる、避けたい時間になっていました。
抱っこしてあげられなくてごめんね
双子だということもあって、妊娠12週を過ぎたあたりからおなかが膨らみ始めました。そのころからお姉ちゃんを抱っこして歩くと、おなかが張った感覚がするように。お姉ちゃんを抱っこするのは厳しくなってきたなと感じていたものの、お姉ちゃんはまだまだ甘えたい盛り。
保育園から家まで200mほどの距離を抱っこしてほしいという願いを、聞いてあげられなくなりました。ごめんねと思いながら、大声で泣くお姉ちゃんを叱りながら家まで歩いて帰らせる日々が続きました。
お父さんと離れ離れにさせてごめんね
双子出産前後のことを考え、里帰り出産を決意した私。韓国に住んでいる私たちは、夫は韓国に残り、私とお姉ちゃんだけで日本へ帰ることにしました。新型コロナウイルスのワクチン接種が始まる前だったこともあり、夫は出産前後日本にくることができませんでした。
その結果、お姉ちゃんは半年ほど大好きなお父さんに会えない日々を送ることに。私が精神的にも体力的にも頑張れば、韓国での出産も可能だったのに。私のわがままで、大好きなお父さんと会えなくなってしまってごめんね、という気持ちでした。
私の退院後、お姉ちゃんになった記念とそれまで我慢して頑張ったご褒美に、おもちゃを買ってあげました。双子育児に奮闘中の現在も、お姉ちゃんを優先してあげるようにしています。今では「赤ちゃんが泣いてるから、お母さん抱っこしてあげて」と言ってくれるように。「たくさん我慢をさせてごめんね、でも、弟思いのお姉ちゃんに育ってくれてうれしいよ」と言ってあげたいです。
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監修/助産師REIKO
著者:山口まなみ
3歳の娘と双子の男の子の母。韓国人の夫と家族5人で韓国に在住。海外での子育てやバイリンガル教育に奮闘する自身の体験談を執筆中。