子どもの扱いがとてもじょうずなママ友
初めて出会ったとき、自分の子どもととても楽しそうに公園で遊んでいた彼女。その様子を見た娘が2人に近づいていき、一緒に遊んでもらったことがきっかけで仲良くなり、約束をして公園で一緒に遊ぶようになりました。彼女は元幼稚園教諭だったというだけあり、毎回多様な遊びで娘のことも楽しませてくれ、娘も彼女にとてもなついていました。
彼女はトラブルが起きたときの対応にも長けていて、子どもが水を洋服にこぼしてしまえばさっと着替えを貸してくれたり、子どもたちが揉めれば仲直りさせてくれたりと頼もしい存在だったのですが……。
変な演出付きでまねをされ…
あるとき、帰る約束の時間になってもなかなか帰ろうとしない娘に私が少し強めの口調で注意をすると、彼女が私の言ったセリフをそのまま私のまねをして言ったのです。妙にブリブリとした演出が付け加えられていました。
「そんな言い方じゃ聞かないよ、うちだったらこう」と言ってきつめの口調で彼女が「帰るよ!」と言うと、私が言ったときには見向きもしなかった子どもたちが帰る準備を始めました。
私のやり方をバカにしている!?
さすがだなあと思いましたが、彼女のした私のまねが後々までとても気になりました。当時娘は私が怒った口調で注意すると、かんしゃくを起こして逆ギレする傾向があったので、なるべく穏やかな口調で伝えるようにしていたのです。
しかし彼女がまねしたような、か弱い乙女のような口調で言った記憶はまったくありません。自分のやり方をバカにされているような気持ちになり、とても不快でした。
いつも上から見られている気がして疎遠に
その後も、私が子どもの着替えを持たずに公園遊びに来ていた際に、「子どもと公園にくるのに着替えを持ってこないのはあり得ない」と言われたり、私が誘ってもなかなかトイレに行きたがらないトイトレ中のわが娘に、「私がトレーニングしてあげようか」と提案してきたりということがありました。
そして彼女に会うたび、なんとなく上から見られているような気がして、少しずつ疎遠になりました。
今振り返ると、子どもの扱いに長け、子どものことに関してよく気が付く彼女とはおんぶにだっこのような関係になっていたと感じます。無意識のうちに子育てに関しての上下関係ができてしまっていましたが、そんな関係はやはり居心地がよくありません。それ以来、ママ友はみな前職や家庭環境も違いますが、フェアな立場で付き合うよう気を付けています。
ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日なりますように!
監修/助産師REIKO
著者:澤崎 凪
1男1女の母。パーソナルカラーコーディネーターの資格を持ち、色彩関係、ファッション関係のほか、自身の体験をもとにした子育て関係のジャンルを中心にライターとして活動中。