むしろ早くに結婚していった友人の口から出るのは、夫や家事子育ての愚痴ばかり。「結婚のメリットが見つけられない」とさえ思っていました。そんな私が交際0日婚という電撃婚! そうなった理由をお話します。
35歳、独身の私に起きた奇跡
30代になり、職場では役職につき、絶好調に人生を楽しんでいた私は、もう結婚はせずに1人で生きて行こうと思っていました。
そんな35歳の春です。夫となる彼が私の前に現れました。そして、2人で話すうちに「付き合う」のではなく「婚約しよう」ということになったのです。つまり交際0日婚。これは、私というよりも今の夫に決断力があったためですが、私もなんとなく「この人なら大丈夫だ」という直感がありました。
交際0日婚を決意できた理由とは?
彼とは、友人の友人だったことがきっかけで知り合っていたのですが、ある日突然LINEが来て、食事に行く事になりました。実に、4年ぶりの再会。彼はもともと知人というか友人ではあったので、新規の出会いというよりも、懐かしい幼なじみに会うような感覚で、恋愛の感情はなくても「人として信用・信頼できる人」という印象を持っていました。
彼も結婚願望は強くないものの、そろそろ結婚相手を見つけようと考えていたようでした。話が弾んだ私たちは再会した次の日に、彼の愛犬を連れて会おうという話になりドッグカフェに行きました。
独身で愛犬家だった彼は、そのときのデートで、私となら愛犬と共に生活できそうというイメージが沸いたらしく、私との結婚を意識する決め手になったそう。再会した翌日には「もし結婚したら……」という話が自然に出ていたのです。
しかし当時「結婚=犠牲が伴う」というイメージが強かった私。彼からの婚約の申出があったときも最低限の絶対条件として、「仕事を続けても良いか?」「趣味や好きなことを我慢しなくても良いか?」「蜘蛛退治ができるか?」を出しました。
すると彼はすべてを快諾。彼は女性が多く活躍する職場で働いており、日ごろから仕事も趣味も楽しんでいる女性が周りにいるので、私の出した条件はお安い御用だったそうです。
仕事や趣味など好きな事を続けられる犠牲のない結婚なら、私にとってデメリットはあまりありません。「万が一、失敗してバツイチになってもいいか!」と思い、私も覚悟が決まり、交際0日で婚約することになりました。
結婚3年、後悔はありません!
こうして、彼と再会して2カ月後には結婚が決まり、半年後には入籍。今でも、他人事のようにトントン拍子で話が進んだなと思います。
自分が結婚する前に想像していた結婚生活は、文句ばかりの毎日を送る大変なもの、というイメージでした。しかし、マイナスイメージが強かったためか、結婚生活は想像していたよりも、楽しくて幸せです。条件通り、私は仕事も趣味も楽しく続けながらの結婚生活で、今では本当にこの人と結婚してよかったなと実感しています。
20代のころ、そろそろ結婚を考えた方が良いのかもしれない、と思った事はありました。30を過ぎても全く結婚する気ない私を、友人や家族も心配していました。しかし、ただ「結婚」だけがしたいと思って焦っていたら、今の夫のような人には巡りあえていなかったと思います。結婚相手となった今の夫は、私の理想を絵に描いたようなパーフェクトな結婚相手です。今だに、現実的ではない感じがするときもありますが、結婚は縁とタイミングだなと心から実感しています。
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著者/sugar111 佐藤 幸代