妊婦健診でのNSTで、陣痛が始まっていることがわかって入院したものの、なかなか陣痛が進まない様子をお伝えしました。
10時の陣痛開始から15時に入院。そこから夫にツボ押しされながら陣痛が本格化するのを待ち、何度も内診室へ足を運び、分娩室に入れたのはなんと翌朝6時でした。すでに長丁場だなと自分では思っていたところ……。
朝6時、ようやく分娩室へ
分娩室に移動するころには、もう入院したころの陣痛の間隔や痛みとはケタ違いの「ザ・陣痛」といった非常に強い痛みを感じていました。
痛みの合間を縫って歩いて、やっとの思いで分娩台に上がり……という状態。やはり、入院が決まったころの「えっ?これが陣痛?」と思っていたのは、ほんの始まりに過ぎなかったというだけでした。
BGMなんてあるの!?
陣痛とたたかう私の周りの分娩室内で、バタバタと分娩準備をする産院のスタッフさん。そんなときに聞かれたのが「BGMは持参してますか?ご希望ありますか?」というものでした。
BGMのことをまったく把握していなかったので用意していない……。正直、痛みもだいぶ強くなっていたので「もう、なんでもいいよー(泣)」と心の中で叫んでしまいました。陣痛・分娩時にリラックスするために、お気に入りの音楽や映像を持参していいというものだったようです。
いよいよ最後のひとふんばり?
BGMの確認の次に私の元にきたのは……なんと朝食!「ここに置いておきますね」と頭上に置かれたようなのですが、陣痛もすでに2分の間隔。痛みもかなりのものになっていて、合間にお茶を飲むのが精一杯な状態でした。
残念ながら余裕がなくて食べられませんでしたが、このタイミングで!?とビックリして一瞬、力が抜けちゃいました。ついでに驚いたのは付き添いで一緒にいた母が「どれ食べる?食べないとねー」と食べさせてくれようとしたこと。またもや「ムリーっ!」と心の中で叫んでしまいました!
そんなこんなで、それから1時間後くらいに子宮口は全開に。ハサミを入れて破水をし、30分ほどで長女が誕生しました。出産からからまもなく6年が経ちますが、突然の入院となかなか進まない陣痛、分娩間際の気の抜けちゃうようなエピソードはまだまだ鮮明な記憶です。(TEXT:あきひめいちご)
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。