仕事復帰でクタクタの毎日
育児休業後、仕事に復帰してからの私は、体力的にも精神的にもクタクタの毎日が続きました。1日中立ち仕事、帰宅後は家事と子どもの世話をして、夜は子どもを寝かしつけながら気づけば自分も寝てしまうような日々でした。
夫は帰りが遅く、実家も遠いため誰にも頼れない状況。自分の時間は皆無で、家事もきちんとはこなせず、家の中はいつもぐちゃぐちゃでした。
子どもの熱で欠勤が続いて謝る日々
保育園に通い始めてから子どもが熱を出すことが多く、私が欠勤しなければいけない日が多々ありました。子どもが熱を出せば、当日の仕事で直接迷惑がかかる人にLINEで謝罪。
その他にも、職場に電話、保育園に連絡、病院を予約し、連れて行ったあとはまた職場に電話をして何日休むかの報告と謝罪。自分がお荷物社員になってしまったような気がして、つらい毎日でした。
仕事を続けるor辞めるべき?
私は仕事を続けるか辞めるかを毎日考えていました。私たち夫婦には、「近いうちに2人目の子どもが欲しい」という希望があったため、転職は考えられませんでした。
そんななか、私の義妹がフリーランスとして在宅で仕事をしていた姿に驚きました。義妹は自分のペースで仕事をしているため、常に余裕があり、フリーランスになって在宅ワークをするメリットを身近で感じました。
「自分のペースで仕事がしたい。人に迷惑をかけたくない」と考えていた私は、在宅ワークに憧れ、調べるようになりました。
そして職場復帰してから4カ月後、仕事をする傍ら在宅ワークを受注して仕事をしてみることにしたのです。
フリーランスになって思うこと
約半年間、正社員の仕事と並行してフリーランスの在宅ワークを続けました。在宅ワークを受注したときには、すでに退職を決意していた私。年度末をもって退職しました。フリーランスになってからは自分で仕事量を決められるようになりました。
子どもが熱を出しても、誰かに謝る必要はありません。自分にできる分だけの仕事を受けることで、子どもとの時間・子どもの笑顔が増えました。今では、思い切ってフリーランスへの転向に挑戦してみてよかったなと思う毎日です。
今の仕事を続けるか、専業主婦か。どちらも自分にはできない気がしていました。在宅ワークに憧れて飛び込んだフリーランスという働き方。収入は減ってしまったものの、子どものペースに合わせられる毎日に満足しています。私自身に余裕・笑顔が増えたことで家族にも笑顔が増えました。フリーランスという働き方を選んでよかったと心から感じています。
イラストレーター/山口がたこ
監修/助産師REIKO
著者:本田 ひな
1歳女児の母。管理栄養士として保育園に10年勤務した経験と、投資歴13年の経験を生かし、栄養やお金について執筆中。