病院に行くまで
最初に気になったのは、ベビーカーでお散歩をしているときにふとわが子を見ると、目が涙目に……。そのときは、まぶしいのかな?くらいにしか思いませんでしたが、家の中でも涙目になっていることに気が付きました。そして、注意して見てみるといつも左目だけ涙目だったり、目やにがひどかったりしました。
これは何かある? 心配で、怖くて、でもまだかかりつけの小児科がない状態で誰にも相談できず、とりあえず町の眼科に連れて行きました。生後1カ月の赤ちゃんの診察は、動かないように、バスタオルでグルグル巻いての診察。その様子だけで痛々しくて見ていられませんでした。そして診察の結果、総合病院に行くようにと言われました。
総合病院での診察
生後2カ月になったわが子を抱いて、総合病院の予約日に受診をしました。大きな病気だったらどうしよう、そんな不安を抱えての診察。結果は「先天性鼻涙管閉塞症(せんてんせいびるいかんへいさしょう)」というもの。病院の先生の説明では、目と鼻をつなぐ鼻涙管が狭くなっていたり、ふさがっていたりするというものでした。
1歳になるまでにたいてい自然治癒するが、しないときは簡単な手術(鼻涙管解放術)をするということ。また、赤ちゃんが通院時の診察や麻酔なしの手術に抵抗する力が強くなってくることもあり、経過観察は1歳が目安という説明でした。今後は家でマッサージをすること、月に一度通院して経過観察ということになりました。
通院と手術
それから毎月、総合病院で診てもらいました。私としては手術ではなく、マッサージと自然治癒力で治したい思っていました。わが子の誕生日は6月。そこが自然治癒力を期待するタイムリミットと思っていましたが、少し早まりました。診察で抵抗する力が強くなってきたため、4月に鼻涙管解放術をおこなうことになりました。手術は避けたかったので無念です。
せめてあと1カ月、自然治癒力に期待して待ってほしいという思いがありました。しかし、これまでのわが子の写真を見ると、たいてい涙目。本人はこれでラクになるのか?と思うと、早く解決してあげたくなりました。そして鼻涙管解放術後は、術後の充血はあったものの、涙目も目やにも数日でなくなりました。
生まれて1カ月で違和感を覚えた、子どもの目。何か病気だったらどうしよう、と不安でした。病院に連れていった結果、原因も対処法もわかりました。子育ては育児書に書いていないこともあるので、わからないことがあれば信頼できる人に相談したり、診察を受けたりと行動に移すように気を付けています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:小林 香穂
自閉症スペクトラムの13歳の長男と、グレーの10歳の次男のママ。療育、育児、学習サポートの面で試行錯誤しつつ、その経験を執筆中。「それぞれが居心地のいい場所作り」を目標としている。