早朝から突然の嘔吐…
ある日朝食を準備していると、4きょうだいの末っ子である息子がなかなか起きてこないことに気が付きました。見ると、顔をシーツにぐりぐり押し付けたり、苦しそうに寝返りをうったりしています。「あれ、調子悪いのかな?」と気にしつつ、上の子たちの学校や幼稚園の支度などに追われていると、息子が突然嘔吐しました。
慌ててかけより、吐しゃ物の処理をしようとすると続けざまに嘔吐。昨夜の夕飯から時間が経っているので量としては少ないものの、とても苦しそうでぐったりしていました。抱っこしていると今度は黄色い液体を吐き出して私は大慌て。でもそのとき、私にはピンとくるものがありました。
1年前の病気が再発!?
実は息子は1年前にも似たような症状から始まり、腸管の一部が重なり合ってしまう「腸重積」という病気で3日間の入院をした過去がありました。新型コロナウイルスの感染症対策でなんとなく病院に行くこともはばかられ、長い時間自宅で様子を見てしまったのです。
結果としてそれはかなり危険でしたし、息子につらい思いをさせてしまったと夫婦で反省していたのでした。今回の息子の症状を目にして、私の脳裏には「腸重積の再発かも……」という考えが浮かび、すぐに行動することにしました。
時間外の外来受診
幸い夫の仕事が休みだったので、すぐに時間外診療に連絡して向かってもらいました。病院にはカルテも残っているはずだし、すぐに対応してくれる! きっと大丈夫! 私は自分の気持ちを何とか落ち着かせながら、上の子たちを学校や幼稚園に送り出し、夫からの連絡を待ちました。
1時間ほど経って、車の中でも息子が何度も吐いたこと、病院でレントゲンやエコーをとった結果、やはり腸重積ということがわかり、すぐに処置をしたとの夫からの連絡。息子も本当につらかっただろうなと胸が苦しくなりましたが、無事が確認でき安心しました。
今回も念のために入院という形はとりましたが、経過も順調で1日で退院できました。お医者さんからも、初期の行動が早かったから程度も軽く済んだのでしょうと言われ、本当によかったと思っています。普段は病院に行くより家で様子を見るということが多いのですが、「いつもと違う」というときには、すぐに行動すること。これからも大事な命を守るためにも、心がけていきたいです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師 REIKO
著者:小林まり
元小学校教員で3男1女の母。第4子を出産後に一念発起して食育アドバイザーや保育士の資格を取り、現在は療育の現場で奮闘中。自身の体験を元に執筆している。