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「いつもと違う」というセンサーを信じてよかった!1歳で先天性鼠径ヘルニア手術をした長男の話

生まれつき鼠経(そけい)ヘルニアを患っていた長男。手術が必要と聞いたときは驚きましたが、発症率は2~5%と決して珍しくない病気なので、2、3日の入院で終わることがほとんどとのことでした。しかし、「泣くことが仕事」とも言われる赤ちゃんだからこそ大変だったこともあり……。診断から救急搬送、入院など長男のヘルニア経験談をお話しします。

「いつもと違う」というセンサーを信じてよかった!1歳で先天性鼠径ヘルニア手術をした長男の話

 

これは何? おむつ替えで異変に気づく

長男は妊娠30週で出産となり、1,530gと小さな体で誕生しました。双子だったので早産などのリスクは承知していたものの、さまざまな心配が頭を駆け巡りました。予想に反して元気に成長した息子たちは、無事退院し自宅での3人育児がスタート。

 

初めての男の子は、娘のおむつ替えとはまた違った方法に戸惑いながらも、たまに長男の右睾丸がぽっこりしていることに気が付きました。男の子はこんなもの?と思いましたが、次男にはなかったため主治医に相談することにしました。

 

ぽっこりは脱腸!? 鼠経ヘルニアと診断

主治医に相談すると、鼠経ヘルニアと診断されました。胎児のときに閉じるはずの膜がそのままで、腸の一部が飛び出している状態でした。自然治癒する場合もあるので1歳まで様子を見て、それまでに治らなければ手術をすることに。併せて嵌頓(かんとん)に注意するようにと言われました。

 

嵌頓とは脱腸部分が締め付けられ元に戻らない状態のことで、最悪、壊死することもあるそうです。脱腸は腹圧により症状が現れますが、赤ちゃんは泣くことで症状が出ているのか、元に戻らない痛みで泣いているのか判断が難しいものでした。

 

手術を目前に救急搬送

手術まであと1カ月というときに、どうしても泣き止まない長男。小児科に駆け込みましたが、脱腸部分が戻らず救急車で手術予定の病院へ搬送されました。無事に処置が終わり、搬送先が遠かったこともあり「ご迷惑おかけしました」と先生に伝えると「大事にならなくてよかったです。ためらわず呼んでもらって大丈夫ですよ、心配でしたよね」と言ってくれました。

 

救急車を呼ぶことは勇気のいることですが、母親の「いつもと違う」というセンサーを信じてよかったと思います。

 

いよいよ手術

そして、手術前日の午前中に入院しました。高い柵に囲まれた小さなベッドに入っている長男を見ると、申し訳なさで涙が出そうになりましたが、頑張る本人を前に涙は見せない!と思っていました。

 

翌日全身麻酔をおこない、手術は1時間ほどで終わり長男が戻ってきました。腹腔鏡手術だったので傷口も小さく、長男の術後は良好で2泊3日の入院は無事に終了。まれに再発する子もいるそうですが、3歳になった今も症状は出ず元気に過ごしています。

 

 

鼠経ヘルニアの症状を初めて見たときは驚き、手術が必要と知り戸惑いもありました。でも「もしいつもの様子と違うと思ったときは、ためらわずSOSを出しても大丈夫」という先生のやさしい言葉にとても救われたので、心に留めています。言葉にして伝えられない赤ちゃんだからこそ、「いつもと違う」というセンサーを大事にしたいです。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

 

監修/助産師REIKO


著者:梟 うた

5歳の娘と双子の3歳息子のママ。双子の出産を機に、東京から地元九州に移住。保育園勤務をしながら子育て、ファッション、旅行、インテリア、お得情報などを執筆中。最近の趣味は、絵本探し。

 

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