いつもと変わらないと思った生理が…
ある日の朝、おなかと腰の鈍い痛みとともに目が覚めました。だるい体を引きずってトイレに向かうと、予想通り生理になっていました。数日前から生理の前触れを感じていたので、生理がきたことに驚きはなく、「今月も始まったな」くらいの気持ちでした。
いつも通りナプキンなどの処理を済ませ、朝の準備に取り掛かろうとしたとき、突然激しい痛みが私を襲いました。
真っ青な私に、ただならぬ気配を察した彼
普段から生理痛が重めの私。これまでにもひどい生理痛は経験していましたが、この日の痛みはそれまでとは比べものにならないほどのつらさでした。あまりの痛さに立っているのもしんどくなり、フラフラとした足取りで寝室へ。この時点で、おなかや腰の痛みはピークの状態になっていました。
当時同棲中だった彼はまだベッドで横になっていましたが、寝室に入った私の顔を見るなりバッと起き上がりました。もともと私の生理痛が重いことは彼にも伝えていたものの、今までにないほどの痛みで真っ青になっている私を見て、ただならぬ気配を察したようです。彼は私をベッドに寝かせると、「ちょっと待っててね」と言ってどこかへ出かけました。
彼のやさしさが詰まった「頑張れ袋」
ひとりベッドで激しい痛みに耐えていると、しばらくして彼が帰宅。すぐさま寝室に入ってきた彼は、「頑張れ袋だよ!」と言ってコンビニの袋を渡してくれました。中を見ると、おにぎりやカイロ、ゼリーなどがたくさん! 痛みで動けない私のために、そのまま食べられる食べ物や、おなかを温めるグッズなどを買ってきてくれたのです。
痛みに気付くだけではなく、自分に何かできないかと考え行動してくれた彼に、うれしい気持ちでいっぱいになりました。彼が買ってきてくれたおにぎりを食べて薬を飲み、しばらく横になると徐々に痛みが和らいでいきました。その後も腰をさすってくれたり、温かい飲み物を用意してくれたりなど、あれこれお世話してくれたおかげで重い生理痛を乗り切れました。
いつもよりも重い生理痛で本当につらかったですが、その分、彼のやさしさや思いやりを感じ、身にしみた出来事でもあります。生理のしんどさを理解し、つらいときにとことん甘えさせてくれる彼がいてくれてよかったと実感しています。
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監修/助産師REIKO
著者/山本茉莉