寝る前までは元気だったのに!
娘が1歳になったばかりのころです。録画していたドラマを夜中にひっそり見るのが私の楽しみでした。この日も20時には娘を寝かしつけて、隣の部屋で自由時間を満喫中、ふと娘が気になり様子を見に行きました。
娘はただ寝ているだけでしたが、直観で「何か変!」と感じ、娘にそっと触れました。すると、驚くほど熱く、熱を測ると39度の高熱! 「え? ごはんも機嫌良く食べて元気だったのに!?」と戸惑いました。
突然のけいれんでパニックに
しかし今は23時。眠れているし、今晩は様子をみて翌朝一番に病院へ行こうと考え、氷枕を用意していました。すると、一瞬「ふぇ!」と娘の声がしたので見に行くと、白目をむいてけいれんし始めたのです!
初めて見る娘の姿に私はパニックになり、「119」に電話しながら半泣きで娘の名前を呼びました。頬を叩いたり体を揺すったり、今思えば、ダメだとわかるのですが、そのときの私はとにかく意識を戻そうと必死だった私。幸い1分ほどでけいれんは治まりました。
肝心なことを伝えられず自己嫌悪
けいれんが止まったので救急車の要請はせず、2階で寝ていた夫をたたき起こし救急外来へ。家を出ようと娘を抱き上げた瞬間、娘が嘔吐してしまい、娘と私は汚れた服をお風呂場に脱ぎ捨てて病院に向かいました。
夜中0時ごろ病院に着き、問診を受けたのですが、私は発作に動揺して冷静に状況を見れておらず、けいれんの状態を適切に伝えられませんでした。その後、血液検査のため親は外待合へ。診察室からの娘の泣き声を聞きながら、私は歯がゆさと不甲斐ない気持ちでいっぱいに……。
熱性けいれんは遺伝する?
検査の結果は、熱性けいれんでした。夫が子どものころ、熱性けいれんになったと聞いていたので、娘も?とは思っていました。医師によると、親が熱性けいれんをしたことがある場合、子どもも熱性けいれんを起こす確率が通常より高い傾向にあるそうです。
この日は、けいれん止めの坐薬と点滴を打ってもらったことで娘の顔色も良くなり帰ることに。帰宅するころ時計は4時になろうとしていました。あのときもし、発作に気付かずにいたら……と考えると今でも怖くなります。
もうすぐ3歳になる娘ですが、2歳で再度熱性けいれんを起こしました。ですが、以前の経験から発作の際も落ち着いて対応できたと思います。突然のことで親がパニックにならないためにも、発作が起きたときに取るべき行動や、注視して医師に伝えるポイントなど、もしものために予習するのも大切だなと感じた出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:三倉 さり
2歳女児の母。出産前は、一般企業の事務員として働いていた。自由人な夫を持ち、平日も休日もほぼワンオペ育児で日々奮闘中。現在は自身の経験をもとに子育ての体験談などを中心に執筆している。