階段が大好きな次男
当時の次男は歩行が安定してきて、歩く速度も速くなり、いろいろなところに歩いていきたい時期。わが家はマンション住まいのため室内に階段はありませんが、出かけた先に階段があった場合、次男は必ずのぼろうとしていました。
夫の実家にも階段があるのですが、古い家なのでかなり急な階段になっています。そうなると、もちろんのぼってみたくなる次男。危ないので私が行く手を阻もうとすると、次男は怒って泣き叫びます。仕方がないので私が次男の後ろについてのぼってみることにしました。
無事にのぼりきってホッとしていると…
次男は手と足を使って、階段を一段一段よじのぼっていきます。私は次男の後ろでいつでもキャッチできる体勢を整えながらついていきました。そして2人で無事に階段をのぼりきりひと息つくと、今度は階段をおりていこうとしました。私が急いで次男の下に回り込もうとした次の瞬間! 次男が足を滑らせ、14段ある階段の一番下まで一気に転落してしまったのです!
もちろん次男は大泣き。次男の泣き声と私の叫び声を聞いた家族たちが駆けつけてきました。落ちた直後に元気に泣き、嘔吐もなく怪我もしていませんでしたが、心配だったので大きな病院の脳神経外科に連れていきました。
自責の念に駆られる私
病院では「落ちた直後に元気に泣き、嘔吐をしていなければひとまず大丈夫でしょう」と言われました。また変わった様子があれば連れてきてくださいとのことでしたが、幸い1週間経っても次男に変化は見られませんでした。
無事でよかったと安堵するのと同時に、私の不注意で次男に痛くて怖い思いをさせてしまったことに、自責の念を抱かずにはいられませんでした。そんな私の思いを汲み、後日義父母がベビーゲートを買ってくれ、夫の実家に行く際は事前に取りつけておいてくれるようになりました。
その後は、次男がどうしても階段をのぼりたいと言った場合には、のぼるときも、おりるときも、大人が次男のすぐ下に立ち、次男が転落しそうになったらいつでもキャッチできるような体勢を整えておくようにしています。少しの油断が事故につながると実感し、子どもたちの安全のためには、自分たちにできる万全の対策をしようと心に決めた出来事でした。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラストレーター/まっふ
監修/助産師 松田玲子
著者:今岡めい
6歳と3歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。