なんだか元気のない友だち
遠方に住む高校時代の友だちが、私が住んでいる地域の近くまできていたので、せっかくだからということで会うことに。当日、私は、久しぶりに大好きな友だちに会えると心を躍らせながら集合場所に向かったのですが、その友だちは会った瞬間から元気がないように見えたのです。
最初は「私、何か嫌われるようなことをしてしまったのかな」と思いました。けれど、友人は元気がないながらも、私に会えるのがうれしくて新しい服をおろしてきたことや、メイクをこだわってきたことなどを話してくれたので、「私のせいで元気がない」というわけでもないようでした。
体調の悪そうな友だちをフォロー
とはいえ、どう考えても彼女の様子がおかしいと感じた私。彼女の様子をよくよく見ると、爪が白っぽかったり、いつもより顔に血色感がなかったり……。そのため「貧血なのかな。もしかしたら生理なのかも……」という考えが浮かびました。自分に置き換えてみると、生理中で体調が悪くても、他人には打ち明けにくいものだからです。
もしかしたら友だちも生理による体調不良を言い出せずにいるのかも……と推測した私は、歩き回るのではなく、ゆったりできるカフェでくつろぐことを提案したり、カイロを手渡したりと、できる限りのフォローをしました。
カミングアウトと感謝
私のフォローの甲斐もあってか、友だちは、徐々に顔色もよくなりました。すると、急に「あの……ありがとうね」という言葉を投げかけられたのです。会話が一段落し、一瞬静かになったタイミングだったので、何に対しての感謝かわかりませんでした。
けれど、その後の彼女の「私が生理で体調悪いの、なんとなく察して気をつかってくれてたでしょ」という言葉で、私がさりげなくフォローしていたことが伝わっていたことがわかったのです。「友だちなんだから、これくらい当たり前だよ!」。私が答えると、友だちはうれしそうに微笑んでくれました。
大切な友だちが生理で体調があまり良くないときにサポートができたことは、とても誇らしいことだなぁと思います。今回の出来事のおかげか、この友だちとは、今でも心の通いあった良い関係を築けています。
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監修/助産師REIKO
著者/橘 純香