授業中、ドバっと出た感覚が…
高校3年生、17歳のころだったと思います。ちょうど生理がきているタイミングだったので、ナプキンをつけて普段通りに授業を受けていました。
しばらくすると、なんだかいつもよりものすごい量の出血、そして塊のようなものがドバっと出た感覚が……。気になって仕方なかったのですが、共学で授業中にトイレに行きたいと言い出すのが恥ずかしかったので、休み時間まで我慢することに。その間もドバっと塊が出た感覚が何度もあり、「制服に漏れてないかな」「椅子についたりしてないかな」と、すごく不安になっていました。
想像以上の出血量でパニックに!
休み時間になり、私はナプキンが入ったポーチを持って一目散にトイレへ! 途中、それとなくおしりのあたりをさわってみると制服は少し湿っていて、それが汗なのか経血なのかわからず、余計に不安が増していきました。
なんとかトイレに駆け込んでチェックしてみると、ナプキンは意味をなさないほど真っ赤! 下着どころか制服にも大量に経血がついていたのです! これほどの大量出血は初めてのことだったので、驚きのあまりどうしたらいいか一瞬思考が停止しましたが、すぐに気をとり直して「次の授業、体調不良で休むから先生に伝えて」と友だちに連絡。私は保健室に向かいました。
保健室を目指しながらも「廊下で誰かとすれ違ったりしないかな」「血が垂れていないかな」「保健室の先生になんて言おう」ということばかりが頭の中をグルグル。特に保健室の先生に言うのを恥ずかしく思いましたが、正直にすべてを説明するとやさしく受け止めてもらえ、下着と着替えを借り、着替えを済ませたところでようやく落ち着きました。
初めて産婦人科を受診
その後、出血量が正常ではないということで母に迎えにきてもらい、そのまま早退して病院へ行くことに。制服で訪れた人生初の産婦人科は、まわりからの視線をすごく感じて気分のいいものではなかったです。診察の結果は「生理不順によって、ずっと溜まっていた血液がまとめて出てしまったことによるもの」とのこと。生理不順を整えるために低用量ピルが処方されました。
低用量ピルを飲んでから大量出血はなくなりましたし、あのような恥ずかしい思いもしていません。私の場合、幸い副作用も特になく、大学生になってしばらく経ったころには生理の周期が安定するようになったので、低用量ピルは卒業。生理がちゃんとくるようになったことで肌荒れなどの不調も治って、私には一石二鳥でした!
10代後半で産婦人科にかかることも、低用量ピルを飲むことも、当時の私はなんの知識もなかったので、ただ「恥ずかしい」とだけ思っていました。でも、このことがきっかけで生理の正しい知識を得ることができましたし、生理不順だった自分に気づくこともできたので、よかったと思います。
ピルを処方してもらうため定期的に病院へ行くとき、母から「産婦人科を受診することは恥ずかしいことじゃないからね〜」と軽く言ってもらえたことも、精神的な負担を軽くしてくれたように感じます。生理は長く付き合う大切なもの。正しい知識を早いうちから身につける必要があると思いました。
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監修/助産師REIKO
文/殿中はなこさん