生理2日目、痛みは軽かったはずなのに
倒れたのは生理2日目、私にとって痛みが最も強い日でした。しかし、家を出る前に生理痛の薬を飲み、効きがよかったので普段よりは痛みが少し軽かったです。
痛み以外の症状と言えば、体がだるく腰が重いことくらい。痛みがない分、普段の生理よりはラクだったのを覚えています。
薬がしっかり効いていたおかげもあり、普段だったら、具合が悪そうにしている私に気づいた友だちから「もしかして、今日生理?」と聞かれるのですが、あの日はそれすらないくらいだったのです。
突然、視界が砂嵐のように…
しかし、その瞬間は急に訪れました。教室移動のため教室から出て歩いていると、突然視界がテレビの砂嵐のようにザザッとかすれたのです。それは一瞬の出来事で、最初は「気のせいかな?」と思いましたが、またすぐに目の前が砂嵐に襲われました。
友だちから「フラフラしてるけど大丈夫?」「具合悪い?」と心配する声が聞こえてきましたが、もう答える余裕もありません。
だんだん友だちの声が遠くなるような感じがし、私はその場にうずくまりましたが、座ることもできず、倒れてしまったのです。
助けてくれたのは知らない男子生徒
気が付くと私は保健室にいました。倒れてから2~3時間経っていたのです。このとき、私の体調は保健室で休んだおかげもあり、ある程度回復していました。保健室の先生は私に「最近体調面で何か変わったことはあった?」と聞いてきました。特に思い当たる節はなく私は「今日、生理2日目で……」と答えたのです。
そして、ふと私は「ここまで誰が運んだんだろう」ということが気になりました。保健室の先生に聞いてみると、名前を教えてくれましたが知らない男子生徒でした。
このあとすぐきてくれた友だちによると、その男子生徒は私が倒れたとき近くの教室にいた人だそうで、私が倒れたことに気づくと、すぐに保健室へ運んでくれたそうです。後日、私はお菓子を持って彼にお礼を言いに行きました。彼は「当然のことをしただけですよ」と少し照れていましたが、お礼の品は受けとってくれて私もうれしかったです。
保健室の先生いわく、「本当に稀だけど生理痛がひどくて倒れる生徒がいる」そうです。私の場合は薬で生理痛が緩和されており、痛みはあまり感じていなかったけど体は限界だったので倒れてしまったのでは、とのことでした。
私が生理痛で倒れたのはあの1回だけですが、同じことは二度と起きてほしくないと思います。
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監修/助産師REIKO
著者/佐藤里桜