環境変化によりストレス激増
大学を卒業してすぐ、初めての社会人生活やひとり暮らしなど、大きな環境変化がありました。憧れの会社に就職でき、とにかく頑張らなくては!と気合いも入っていましたし、ずっとしたかったひとり暮らしも実現できるとあって、とてもワクワクしていました。
ところが、いざ会社員としての仕事が始まると、激務につぐ激務。慣れない仕事に、社内でも社外でも怒鳴られ、終電ギリギリまで仕事をするような日々が続きました。
また、プライベートでは、初めてのひとり暮らしで炊事・洗濯に慣れていなかったこともあり、日々の家事にもてんてこ舞い。食事のほとんどを外食かコンビニ弁当で済ませていたくらい、ちゃんとした食生活であありませんでした。
とにかく、環境変化により、心も体も大きなストレスを感じていたのです。
生理がとまり、ひげが生えてきた!?
そんな生活が1年半ほど続いたころ、生理の周期がだんだんおかしくなっていきました。ほぼ完璧に28日周期だった生理が20日になったり、逆に40日ほどになったりしたのです。経血量も多い月もあれば少ない月もでてきたりして、あきらかに今までの生理とは違う感じになりました。
月経不順になり約半年、生理がこなくなりました。妊娠の可能性はまったくなかったので、ちょっとおかしいな……くらいにしか思っていませんでした。自分の体に気を回す余裕なんてありませんでしたから、生理が2カ月こなくても婦人科に行こうとか、会社を休もうという考えすら浮かばなかったのです。
そんな私の目を覚まさせてくれたのが、会社の同僚女性からのひと言です。
「ねぇ、ひげが生えてるよ」
自分の体がおかしくなっていると気付く
ひげを指摘されて鏡をみたら、なんと産毛ではなく男性にあるような濃いひげが下あごに数本生えていたのです。私もびっくりしましたが、その女性もびっくりしており、私の体調をとても心配してくれました。
体調についての話をするなかで、私の生理がとまってしまったことを知った女性は「生理がとまるって、よっぽどのこと。体が悲鳴を上げてるんだと思うよ。会社を辞めることも考えてみたら? このままじゃひげが生えて男の人になっちゃうよ!」と私に言ってくれました。
そのとき初めて、自分の体が本当におかしくなってると気付いたのです。「仕事は簡単に辞めてはいいものじゃないけれど、体を壊してまでするものじゃない……」と目が覚めた私は、すぐに会社を辞めることを決意しました。
会社を辞めたら生理も戻ってきた
せっかく就職した会社をたった2年ちょっとで退職してしまった自分に少し引け目は感じたものの、心は社会人になって以来、一番晴れ晴れしていました。
「時間もできたし、婦人科に行かなくちゃな……」と思いつつも、引越しや市役所での手続きなどバタバタしているころ、なんと2カ月ちょっとぶりに生理が戻ってきたのです!
その後もしばらくは生理周期が25日になったり30日になったり若干のずれはあったものの、6カ月くらいで、再びしっかりと生理が28日周期でくるようになりました。
生理がとまり、ひげが生えたキッカケは、環境変化によるストレスによりホルモンバランスが崩れたのが原因かなと感じていますが、結局婦人科には行かなかったので、はっきりした原因はわかりません。。
ただ、今の自分がそのころの自分にアドバイスするとしたら、生理が不順になった時点で婦人科に行くこと、そしてもっと自分の体を大切にし、いたわるように言うと思います。生理は、女性に心身のバランスを伝えてくれる大事なバロメーターなんだな、と学んだ出来事でした。
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監修/助産師REIKO
著者/レイトン愛加