同期であり、身近な友人としての絆
私と夫は、新卒で入社した会社の同期同士でした。たまたま同じ事務所で働くことになった私たち。「新卒同士だから」ということで、何かとペアにされることが多く、自然と仕事の悩みを共有できる仲になっていきました。
ミスして上司から叱られる姿や、大舞台で失敗してしまう姿など、情けなく恥ずかしい姿もお互いに見てきたことで、いつの間にか何でも話せる同志のような絆が生まれました。
いきなり遠距離スタート?!
そんな友人として支え合う日々が2年続いたある日、お互いに転勤の辞令がおりました。私は大阪、彼は東京。その辞令を報告し合った日、彼から突然告白を受けたのです。後から聞いた話では、当たり前に隣にいる存在だった私が、遠くに行くとわかって初めて大切さに気づいたとのことでした。
私は、社内恋愛をするなら結婚まで繋がる形にしたいと思っており、彼と過ごした2年間の絆を思うと「遠距離恋愛の先に結婚も描けそう!」と思い、彼からの告白を承諾。そして、お付き合い開始から1カ月後にはお互い引っ越しをし、遠距離恋愛がスタートしました。
遠距離恋愛1年で婚約
遠距離恋愛をしていたころも、最低でも月に一度は会うようにしていた私たち。新幹線で行き来するのは、時間を作るのも金銭的にも大変でしたが、会えばすぐに昔の空気に戻り、元気が充電されるのを感じていました。
そんな生活を1年続けた頃、私は会社を辞めることにしました。転職先を大阪で探すか関東で探すか迷っていたときに、彼から「結婚の準備をしながら一緒に暮らさないか」と言われ、突然のプロポーズ! 結局、私は大阪から東京に引っ越し、同棲生活がスタートしました。一緒に住みながら、式場見学や結婚式の準備を行い、約1年後に入籍・結婚式を挙げました。
私たちは、同期・友人から始まり、遠距離恋愛という恋人期間を経て、結婚に至りました。お互い慎重派の私たちですが、彼がプロポーズしたのも、私が結婚を決意したのも、友人として築いた絆があったからこそだと思います。そして、背伸びすることなく、情けない所も恥ずかしい場面もお互い知っていたことが、結婚の決め手にもなりました。
今でも夫のことは、苗字に君を付けて呼ぶ程、友だち感覚が抜けていません。それでも、彼と夫婦になり、子どもに恵まれた今、家族という形になれたことをとても幸せに思っています。
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著者/伊藤みどり