授かり婚で急浮上した改姓問題
私が28歳のとき、妊娠が判明し、結婚することになりました。いわゆる授かり婚です。結婚するにあたってひとつ、ネックになっていたことがありました。名乗る姓の問題です。
私は2人姉妹の長女。実家を離れてひとり暮らしをしており、2歳下の妹はすでに結婚していて義弟の姓を名乗っています。彼も2人兄弟の長男。2歳下の弟は未婚で、結婚の予定どころかその気配すらありません。
私が彼と結婚して彼の姓になると、わが家の家系が自分の代で終わってしまうことになり、私としてはためらいがありました。だけど彼も、実家は名の知れた家系なので自分の代で終わらせたくないと言うのです。お互いに自身の主張を譲れず、このことが原因で彼と揉めました。
姓のことで揉めていることを父に告白
そんなあるとき、実家に帰省して父と話す機会がありました。そして父に、姓のことで彼と揉めていることを正直に話したのです。すると父は、
「お前の好きなようにしなさい。俺も母さんも、この姓に特別こだわりはないし、ここで終わってしまうなら、それはそれでこの名字の運命であって、自分たちが男の子を生まなかった責任でもあるんだから」と、言ってくれたのです!
父の言葉を聞いて私はホッとしました。これまで父と改まって姓について話し合ったことがなかったため、父が名字に対してどう思っているかわからなく、私も結婚するまでは「長女だから継がなきゃ!」と気負っていたところがありました。でも、結婚が現実のものになると、わが家の事情だけを相手に押し付けるわけにはいかず、困っていたのです。
父の言葉を聞いて下した決断
父の話を聞いて、私も気負いがなくなり、名字へのこだわりはだいぶなくなりました。彼のほうが家系に対する責任は大きいように感じましたし、何より妊娠していたので、名字を理由に結婚しないという選択肢は選びたくない思いがあったのです。そこに父の言葉が私を後押しして、私が彼の姓を名乗ることを決意!
その日の夜、自宅に戻った私は「私が、あなたの姓に改姓する」と彼に報告。私の決心を聞いた彼はとても喜んでいました!
私が改姓を受け入れられたのは、間違いなく父のおかげ。父の言葉がなければ、姓のことで彼や義実家と揉めることになり、結婚はなくなっていたかもしれません。今の姓は画数が多くて、その点ではちょっぴり後悔することもありますが、変えると決断したからこそ、今の幸せがあると思っています!
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文/相原亜美さん