親戚同士があまり仲良くなかったわが家
私の実家は、なかなか親戚付き合いがうまくいっていませんでした。田舎だからか昔ながらの習慣で、お正月やお盆、法事などの集まりは多く、お中元やお歳暮などのご挨拶や礼節は欠かさずおこなっていたのですが、仲が良いかと言われれば決してそんなことはありません。
集まっても形式的なご挨拶や食事をするだけ。いとこ同士も年が離れていたこともあり、「親戚の集まり」は特に楽しいものではありませんでした。それどころか、喧嘩別れしたり疎遠になったりした親戚もいて、実母からその愚痴なども聞かされていたので「親戚付き合いって大変だな」と、子どもながらに感じていました。
でも同時に、いとこや親戚と仲良くしている友人を見るととてもうらやましく思ったりして「楽しい親戚付き合い」は、自分にとって憧れでもありました。
結婚前から夫の親戚の集まりに参加!
夫は交際しているころから、親戚の話をよくしてくれていました。頻繁に集まったりもしているようで、結婚が決まったときは、夫の親戚と仲良くなれるか、ドキドキしたのをよく覚えています。
私たちの結婚式は3月だったのですが、式より前に新年会に招待していただいて、そこで初めて夫の親戚に会うことになりました。ものすごく緊張しながら参加した初めての「親戚の集まり」は、自分の知っていた雰囲気とは全然違っていて良い意味で驚きの連続でした。
まず実家の場合、集まる場所は本家の応接間で、集まったら祖父や伯父さんなど年長者に挨拶して、男性陣は上座から順番に座り、女性陣は食事や飲み物の用意をします。
ところが夫の親戚の新年会はレストランの個室で、どこが上座で誰が年長者なんて関係なく、みんな和気あいあいとお話していました。初めて参加した私のことをみなさんとても歓迎してくれて「〇〇ちゃん」と下の名前で呼んでくれたこともうれしかったです。
良いお付き合いが続く
結婚してからも夫の親戚とはとても仲良くさせてもらっています。
新年会は毎年あるのですが、そのほかはお盆や法事、お歳暮など形式的なお付き合いはほとんどなく、そのかわり月に一度ぐらい「動物園に一緒に行こう」とか「〇〇ちゃんがお店を開いたからお祝いに集まろう」とか、何かしらの計画を立てて集まっています。私たちが新居を建てたときもみなさんを招待しましたし、義弟がハワイで結婚式をしたときは、親戚みんなで結婚式に出席しつつ、ハワイ旅行を楽しんだのも良い思い出です。
実家の親戚の集まりと夫の親戚の集まり、両方を経験してみて、形式や礼節ももちろん大切だけど、それだけが全てではないと心から思いました。田舎ながらのお付き合いも1つの形ですが、形式的なことは関係なく和気あいあいとした夫の親戚づきあいがとても大好きです。夫と結婚して、素敵な親戚付き合いを経験できて、本当によかったと思います。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
著者/よっちゃん