基本的に極限まで我慢するタイプ
私は15歳で生理が始まってから、徐々に生理痛が強く出てくるようになっていました。
主につらいと思うのは「動けない程の腹痛」「腰のだるさ」の2つ。痛みがつらくなってきたころ、病気じゃないのか心配になり、婦人科を受診してみましたが、まったく問題なく、健康そのもの、と言われました。
生理が始まったら、早いと1時間後から生理痛を感じ、遅くても翌日には強い生理痛が出てくるのがいつものパターンです。
学生のころは体調不良が悪くても、休めば問題ありませんでしたが、社会人となるとそうはいきません。私が勤めていた職場は、生理休暇を取る人はおらず、生理休暇は制度としてあっても、実際にはないような環境でした。そのため、しんどくても周りにわからないようにひたすら鎮痛薬を飲んで耐えていました。
予想外に早くきた生理痛
ある日のことです。私は会社で生理になりました。
そのころ私は、結婚して営業職から内勤職に配置転換。内勤職は営業のようにいつも動き回ることがないので、「メンタル的にも体力的にも営業のときほどきつくないだろう」と思っており、生理がきても「まあ、多少しんどいくらいで耐えられるだろう」と完全に気を抜いていたのです。
これまでは生理がきたと同時に鎮痛薬を飲むことで難なくいつも通り働けていたのですが、この日はちょうど新型コロナワクチン接種の副反応で使用したため、いつもの鎮痛薬を切らしているタイミングでした。
退社したら薬買いに行こう……最初はそう考えていたのですが徐々に痛みは強くなり、そんな時間を待つ余裕もなくなってしまったのです。
周りには男性しかいない…
いつもは、動くことすらできない状態になる前に薬を服用するのですが、薬がきれていては痛みを和らげることができません。会社の周りにも徒歩で行ける薬局はなく、ただ時間が過ぎるのを待つしかありませんでした。
会社内には男性ばかり、しかも日頃から「体調不良が理由で休むなんて根性がない!」と考えるような人ばかりだったので、「生理がキツすぎるので帰らせてほしい」もしくは「少し休みたい」など言える環境でも、理解される状況でも、残念ながらありませんでした。
そのため私は、ひたすら仕事をしているフリをして、時が過ぎるのを待ちました。ただ、いつもは18:00ごろに退社するのですが、その日はつらすぎていつもより30分早く帰宅することにしました。「生理痛がつらすぎるので」とは言いづらかったため「皮膚科に行くので早く帰ります」と言って退社しました。
つらいときは誰かに素直に伝えることができれば良いのですが、周りの目が気になってついつい職場でも耐えてしまったエピソードです。鎮痛薬をきらしてはいけない、どんなときも常備しておこうと思いました。
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監修/助産師REIKO
著者/えり