地元を離れての生活
大学生のころから付き合っていた私たちは、彼の就職を機に結婚することになりました。しかし、彼が就職して最初の勤務地は関西に決定。生まれも育ちも関東の私たちにとって、まったく未知の土地に住むことになったのです。
距離は離れていても同じ日本と思っていましたが、実際に住むとまるで別の国に来たような文化の違いがありました。もちろん知り合いと呼べる人もほとんどおらず、2人だけで協力して生活する日々が始まったのです。
新しい環境に疲れた顔で帰宅した彼
彼は就職したばかりで、同期も別の勤務地に配属になったため、誰も知らない環境のなか、1人で社会人として頑張らなければいけません。当然毎日のように疲れた顔をして帰宅します。
私も私で彼についていくために会社を辞め、フリーのWebデザイナーになったばかりのところに慣れない土地での生活が続き、疲労を感じる日々でした。
お互いが幸せを感じるために始まったのは…
そんな生活を送っていると、癒やしを求め、どちらからともなくハグをする機会が増えていきました。不思議なもので、好きな人とのハグはとてつもない癒やし効果があり、その日の疲労がすっと消えていくのをしっかりと感じられました。彼もかなり癒やしや幸福感が感じられるようで、私たちは頻繁にハグをするようになりました。
慣れない土地での生活は、きっと彼がいなければもっとずっとつらく感じていたと思います。たくさんのハグをして癒やしを与えあう瞬間、「結婚してよかった」と心から思いました。
寝る前のハグが毎日の習慣に
あれから3年。環境に慣れた今では、引っ越しをした当初ほどハグをしません。しかしそれでも、寝る前には必ずハグをすることが、毎日の習慣として残りました。
ハグをすると1日の疲れがすっと消えて寝付きも良くなり、朝起きれば頑張ろうと思えます。喧嘩をして顔を見るのが嫌なときもありますが、ハグをしているときの彼の胸の中が私が一番安心できる場所なのです。
慣れない土地での生活には、苦労やストレスを感じることも多くありました。しかしその分夫婦の絆は深まったようにも感じ、今では2人でこの土地に引越してきてよかったと感じています。これからも夫婦仲良くいられるよう、ハグの習慣は行っていきたいと思います。
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著者/百田