また、職場は8割が男性だったため、「生理でしんどい」と言いやすい環境ではありませんでした。そんななか、思わぬタイミングで生理がきて焦ってしまいました。
徐々に生理不順になっていった新社会人生活
高校~大学時代は少々生活習慣が乱れていても、生理はきちっとした周期できていました。それが、初めて社会で働き出し、朝6時半に出勤をし、夜遅く退社する生活を送るようになってからは、精神的なストレスが関係したのか生理周期が乱れるようになっていきました。
働き出して1カ月~2カ月目は生理が遅れても1、2週間程度であり、事前におなかや胸が張るなどの症状がこれまで通りあったため、「そろそろだな」と準備しておくことができていました。
しかし、3カ月を越えたところからいつもならある「おなかの張り」「胸の張り」「においに敏感になる」といった生理前の症状がなくなってしまったのです。次の生理がいつくるのかわからず、準備や心づもりを何もしていないタイミングで生理がきてしまうことが増えていきました。
また、そのころきていた生理はこれまできていたものと異なり、生理痛をほぼ感じない、生理の期間も3日程度で終わってしまう、というものでした。
まさかのタイミングで生理がきた…
当時、営業をしていた私は、接客相手にも好印象を持ってもらえるようにと考え、生理がないときは明るい色のスーツを着るようにしていました。生理がそろそろくるな、とわかるときは、万一のことがあってもわからないようにグレーや黒色のスーツを着るようにしていたのです。
ある日のこと、営業の外回りが終わって支店へ戻り、席へ着こうとしたところ、同期から「ちょっと上行こう!」と焦ったように話しかけられました。私は同僚に言われるがまま付いていき、そこで初めて、その日着ていたベージュのスーツに経血が付いていることを知らされたのです。
私はまさかこのタイミングで生理がくるとはまったく想像しておらず、生理用品を何も持っていませんでした。そのため、同期からナプキンをもらい、また、スーツについた血を隠すために、ちょうど持っていたマフラーを腰に巻いて、仕事が終わるまでやり過ごしました。
女性が少ない職場だとこそこそしてしまう
仕事中に予想外の生理がくるということが、こんなにも気分が最悪になるんだということを知りました。そして、女性がもう少し多い職場ならこんなふうに気分がガタっと下がることはないのかな……と思いました。
というのも、高校時代に友人が生理になって服が汚れてしまったことがあったのですが、そのときはみんなで協力をして、男性にはわからないようにいろいろと配慮をし、着替えもできたということがあったからです。
10人程度しかいない支店のなかで8人が中年の男性、残り2人の女性が同期と私、という状況だったので、周りにバレないように同期が助けてくれました。もう少し女性の人数が多ければ、堂々と振る舞うことができたかなと思います。
いつ生理がくるかわかっていれば準備もできるものですが、ストレスから不定期になってしまっていた私はどうしよう……と生理がきてから焦っていました。この出来事からナプキンはいつでも常備するようにしています。
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監修/助産師REIKO
著者/えり