実家の家庭環境から結婚に思い入れが強かった私
私は、物心がついたころから両親の仲が悪かったこともあり、結婚したら絶対に離婚せず仲の良い夫婦でいたい、と強く思っていました。
そのため結婚相手も大学時代から長く付き合った人。好きという感情以外にも、結婚後にすれ違いやトラブルが起こらない相手かどうか慎重に見極めた上で結婚を決意するほどでした。
トラブル回避のため婚前契約書を作成
しかし、いざ結婚が決まっても、結婚後に価値観の違いに気付いた、浮気をされた、という周りの話を聞くと不安はぬぐい切れませんでした。そんなとき、以前テレビで見かけていた婚前契約書のことを思い出したのです。
婚前契約とは、結婚後の生活や離婚後のトラブルを防ぐため、結婚前に夫婦の間でおこなわれる契約のことです。文書には、家計負担や子育てや家事の役割分担を記載することもありますが、これらの項目を決めても、今後何度も変更が必要になる可能性が高いと考え、私たちは親族との付き合い方や財産関係、DVや浮気に関する項目を中心に作成しました。
思わぬメリット
もともと家庭内でDVや浮気などトラブルになりそうな行為について、抑止になればという気持ちで作成を提案したのですが、実際に作成すると価値観のすり合わせができるというメリットに気付きました。
契約書作成のためには、お互いの考えをはっきりさせる必要があり、例えばどこからが浮気だと感じるか、親族とはどの程度の頻度で会ってほしいか、など踏み込んで話し合いができる場が設けられ、より安心して結婚に臨めました。
私たちの場合、もともと婚前契約書はDVや浮気など、直接離婚の原因になりそうなものを抑止するために作成したもので、無理の出るような内容で契約書をつくってはいないため、結婚後の現在はほぼその存在を忘れて生活をしています。ただ、実際につくって契約をしてみた感想としては、結婚前最後に価値観のすり合わせをおこなえたのが一番のメリットでした。抑止の効果があるかについては、いまだに不明ではありますが、これからも契約書を出さなければいけないような状況にならないよう、夫婦仲良く暮らしていきたいと考えています。
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著者/百田