社会人になって生理痛がひどくなる
学生時代、生理痛とはほとんど無縁状態だった私。ところが、社会人になってしばらくすると、腰のだるさや下腹部の鈍痛を感じるようになってしまったのです。それからは、生理痛のときは湯たんぽを当てたり、鎮痛薬を飲んで、なんとかしのぐようになりました。
その日も生理痛がつらかったので、職場でおなかに湯たんぽを当てながら仕事をしていました。しかし、いつもなら、湯たんぽを当てて鎮静薬を飲めばだんだんと症状は治まるのですが、この日はなかなか体調が回復しません。そのうち頭がボーっとしてきて冷や汗が止まらなくなってしまい……。結局、仕事が手につかなくなったため、会社を早退しました。
母に産婦人科の受診をすすめられて…
なんとか自宅に戻って横になりましたが、症状はまったく治まりません。しかも、頭がボーっとしていたので、試しに熱を測ってみると、38度台!「これって風邪? 風邪と生理が同時にくるなんて最悪……」と思いつつ眠りました。
しかし、翌朝も体調は悪いまま。むしろ下腹部の痛みは増すばかりです。一向に体調が良くならない私を見かねて「産婦人科を受診してみたら」と、母がすすめてきました。
私も薄々「生理痛がこんなにひどいなんて、どこかおかしいのでは……」と思っていましたが、産婦人科に行くのがなんだか怖くて、避けていていて……。これまではなんとか自分の気持ちを誤魔化すことができていましたが、市販の鎮痛薬が効かない今回ばかりは「生理痛を何とかしたい!」という気持ちのほうが強く、受診を決意したのです!
寝込むほどひどい腹痛の原因は?
平日の昼間ということもあり、訪れた産婦人科では、あっという間に診察が終わりました。伝えられた結果はなんと子宮内膜症! 実は、半年前に子宮頸がんの検診を受けていたのですが、そのときは何も異常がありませんでしたし、それまで聞いたことのない病名でもあったので、「たった半年の間に私の体で何が起きたの?」「将来、赤ちゃんができないの?」と内心大パニック!
幸い、すぐに手術が必要というわけではなく、低用量ピルの服用による治療で十分進行を抑えられるとのこと。以来6年間、低用量ピルを欠かさず飲んできました。おかげで今日まで手術に至ることなく、日々を過ごせています。
そして現在、無事に妊娠。まもなく出産予定です!
「生理痛は誰にでもあることだから」「産婦人科に行くのはなんだか怖くて」と、当時は症状の重さをまったく気に留めていませんでした。でも、怖がらずに病院を受診すべきだったと痛感。病院に行くよう背中を押してくれた母には感謝しかありません!
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監修/助産師REIKO
文/前田美里さん