Instagramでフォロワー4.8万人超えのユキミ(@yukita_1110)さん。2015年生まれの息子さんのママです。
敏感な「きったん」を育てるユキミさんの体験談マンガをご紹介します。
「HSPがHSCを育てています」第24話
前回、13個以上あてはまるとHSCの可能性があるというチェックリストでセルフチェックをすると、
その後、自分もHSP診断をしてみたら、なんだか幼少期のことをフッと思いだした。今まで昔の自分、ましてや小さい頃のことなんか思い出したこともないのに。
息子を育てていて「こんな大変な子どこにもおらんぞ!!」と思っていたけど、ここにいましたがな~! 超身近にいましたがな~。
私もカレーや煮物とか、具が混ざってる食べ物嫌いだった。お店の中でいきなり大きな音で流れてくるBGMやアナウンスが苦手だった。肌触りが悪かったり、着心地の悪い服は苦手だった。
でも。それを母や周りに言えなかったんだよね。怖くって。母に嫌な顔をされる。弟と比べて「あんたは…」ってがっかりされる。
本当は「私はこういうことが嫌だよ」「これが苦手なんだ」って話をしたかったし、聞いて欲しかった。
小さい頃の自分の気持ちを思いだしてなかったら、きっと、こんな見方はできなかった。「なにがそんなに気に入らないの!」って、実母と同じ気持ちになっていたと思う。
きったんの自我が出るのがもう少し遅くて、私の態度や言葉をしっかり分かる時期だったらどうなっていただろう。私のこんな気持ちに気づいて、私の幼少期と同じように、親に自分の気持ちを言えなくて黙ってやり過ごすことになっていたかもしれない。
HSC、HSPは研究が進んでいるといわれているものの、医学的概念ではなく、まだまだ専門家によっていろいろな見方があるようだ。でも、
「息子はわがままなのではなく、ひといちばい敏感なだけ。」
そんな可能性があること、そんな性質があることを知れたことで助けられた親子がここにいる。HSC、HSPを知らなければきったんの癇癪や、駄々をこねている理由なんて考えようともしなかった。自分を振り返ることもなかった。
ずっと、買った服を嫌がるならどうやって着せたらいいか、好き嫌いをするならどうやったらなくなるか、どうやったらできるかばかり考えていたよね。
「気持ち悪いかも」、「嫌なのかも」、「苦手なのかも」、なんて考えたこともなかった。自分だってきったんと同じ年頃の頃、世界が苦手で溢れていたのにね。
HSC、HSPって言葉に出会えなかったら、自分の幼少期にきったんのイヤイヤを理解する鍵がこんなにも転がっていたなんて、気づくこともなかった。
私も大人になって、いつの間にかいろいろなことが気にならなくなって、気になる人の気持ちをすっかり忘れてしまっていた。
人の痛みに鈍感になってしまうのは嫌だよね。
思い出せてよかったな。
◇ ◇ ◇
息子きったんのことが全然わからないと思っていたユキミさん。実は一番身近な仲間だったということに気が付き、きったんの気持ちがわかるように。
HSC、HSPという言葉との出会いによって、ようやく、ユキミさんの育児の新しいステージが幕を開けるのでした。
※乳幼児期はHSCと発達障害の区別がつきにくい場合があります。育てにくさや気になることがある場合は、かかりつけの小児科や地域の保健センターなどに相談しましょう。
ユキミさんのマンガは、このほかにもInstagramやブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね♪