次男の夜間授乳を見た長男の反応
次男が生まれたのは長男が2歳半のときのこと。私が兄弟育児の壁に最初にぶち当たったのは、里帰り中、次男に夜間授乳をしているときでした。長男は次男の泣き声で目を覚ましてしまい、次男に授乳をしている私の姿を見るやいなや「おっぱいあげないでー!」と泣き叫んだのです。しかし新生児の次男にとって夜間の授乳は欠かせません。
最初は母に長男の寝かしつけを頼んだのですが、長男は「お母さんがいいー!」とさらに大泣き……。そのため私はなんとか長男をなだめ、次男に授乳しながら長男を膝枕で寝かしつけていました。次男が生後2カ月になったころから、次男が泣いても長男は起きなくなり、この問題は解決しましたが、当時はかなり大変だった記憶があります。
必殺! 耳打ち作戦
次男が1、2歳のときも、私がどうしても手のかかる次男から目が離せず、長男が機嫌を損ねてしまうことが何度もありました。そんなある日、私は子育て講演会で聞いた助産師さんの話を思い出します。その助産師さんにはなんと7人ものお子さんがいました。
参加者が「お子さんたちがお母さんを取り合って喧嘩にならないんですか?」と質問すると、助産師さんは「それぞれの子に「◯◯ちゃんが一番好きだよ」と耳打ちするんです。自分とお母さんだけの秘密ができたのがうれしくて、みんな誰にも言わないんですよ」とのこと。私はこれだ!と思い長男に実行すると、照れながらもとってもうれしそうな様子。それ以降もたまにこの耳打ち作戦を実行しています。
ポロッとこぼれた長男の本音
そして6歳になった今でも、まだまだ私のことが大好きな長男。家族で遊びに行ったときは、次男はなるべく夫に任せて私は長男と行動したり、飲食店では私が長男の隣に座ったり、毎日寝る前に「大好きだよ」と伝えたりしています。しかし先日、私と長男が家で2人きりになったときのこと。
長男が突然「◯◯ちゃん(次男)がいないと喧嘩しないから安心して遊べるわ〜。オレたまにはお母さんと2人でいたい」と言ったのです。私は前半の言葉には笑ってしまったものの、後半の言葉には切なくなってしまいました。私は長男にどれだけ愛情を伝えても、2人で過ごす時間はほとんど作ることができていませんでした。本人からしたら、次男と平等に愛されているとは感じられないのかもしれない、と感じたのです。
私は兄弟育児を通して、2人に同じだけの愛情を注ぐこと、そしてそれを感じてもらうのが本当に難しいことだと実感しました。「上の子優先で」とよく言いますが、下の子にはどうしても手がかかりますし、私にとっては長男同様、次男だって大事なわが子です。今はどちらかから不満が出たとしてもそれは仕方のないことだと受け止め、引き続き2人に愛情を注いでいきたいと思っています。そして彼らが大人になったときにわかってくれればいいな、と思っています。
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監修/助産師REIKO
著者:今岡めい
6歳と4歳の超わんぱく兄弟を育てるママであり、フリーライター。「子育てで一番大切なのは母親が笑顔でいること」「幼児期最大の英才教育は遊びである」をモットーに掲げ、日々テキトー育児を繰り広げている。