「性」を話題にすることに強い抵抗感
思春期のころ、私は「性」に関する話題を口にすることがとても嫌で抵抗がありました。生理についても、恥ずかしい気持ちが強く、初潮のときですら母親に隠していたほどです。
ところが、そんな私の性格が災いして、ちょっとした騒動を起こしたことがありました。
生理がこないことを黙っていると母が…
中学2年生のとき。突然、生理が1年も止まってしまったことがありました。
心配だったものの、母には恥ずかしくてどうしても言えず、ずっと黙っていました。しかし、長いこと生理用ショーツが洗濯物として出ていないことに気がついた母から、
「まさか妊娠しているの!?」と誤解されてしまったのです!
母親となった今なら「あのときは心配されてたんだなぁ」と思えますが、男性とは口もきけないほど奥手だった当時の私にしたら、的外れな母の発言にポカ~ン……。「絶対にそれはない!」と答えましたが、そう思われていたことにとてもショックを受けたことを覚えています。
高校生でようやく抵抗なく話せるように
性について素直に話せるようになったのは、生理に慣れた高校生になってから。高校2年生のときも生理が1年こなくなってしまったことがありました。しかしこのときは「病気なんじゃないか……」と不安になり、母と2人、ドキドキしながら婦人科へ。医師は「未成年のうちはよくあるから」のひと言。これといった治療もないまま終わりました。
それから月日が経ち、27歳のときに不正出血が続き、久しぶりに婦人科を受診しました。すると、多嚢胞性卵巣症候群であることが判明! 低用量ピルでの治療をすすめられましたが、低用量ピルに先入観のあった私はそれを断り、セカンドオピニオンを求めて別の病院を受診。そこでは「治療の必要はない」と言われたので、治療はおこなわないことにしました。
その後、31歳で自然妊娠。想定外の妊娠で、早産、極低体重児出産というハプニングはありましたが、なんとか無事出産することができました。
親子で性について自然に話せる関係を築いていれば、「妊娠したの!?」なんて誤解されてショックを受けることもなかったのかなと思います。また、日ごろから生理について話していれば、「生理がきてないんだけど、大丈夫かな?」と、病院を受診するきっかけもつくれると思います。母となった今では、そんな過去の自分の経験をふまえて、子どもと性についてオープンに話せる関係を築いていきたいです。
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監修/助産師REIKO
文/一児のママさん
イラスト/塩り