薬に抵抗があり、生理痛はひたすら我慢
私は生理痛がとてもひどく、毎回、生理がくるたび下腹部の強烈な痛みに襲われて、体を丸めて横になっていないといられないほどでした。
我慢せずに鎮痛薬を飲んで痛みを和らげればいいのかもしれませんが、1カ月に一度ある生理痛をいつも薬に頼ってばかりいるのにはどうしても抵抗があったのです。できれば薬ではなく、おなかを温めたり体を整えたりすることで改善したいと思っていました。
大学の卒論で忙しいときに生理痛が…
22歳、大学生のときのことでした。
卒論の執筆に向けて忙しくしていた時期にきた生理。私はいつものように丸まって生理痛に耐えていました。すると、当時付き合っていた彼が訪ねてきたのです!
彼は、医療系の学校に通っていたこともあり、生理に対してとても理解のある人。私も生理前で体調が悪いときに「もうすぐ生理だから」と、その原因を話したことがあるので、生理のときはいつもやさしくフォローしてくれます。
このときも、自分だって卒論で忙しいはずなのにわざわざ私の家まできてくれて、丸まって苦しんでいる私につきっきりで腰をさすってくれたのです。
しかも、何も言わずに野菜たっぷりの温かいスープを作ってくれたり、カイロを買ってきてくれたり。本当に彼のやさしさが身に沁みました!
生理痛で苦しむ私をサポートしてくれる彼
彼のやさしさは現在進行形です。私がお風呂から上がればホットミルクを作って待っていてくれますし、家事も率先して引き受けて、私がゆっくりできる時間をつくってくれます。そのどれもが、こちらから「○○してほしい」とお願いしたわけではありません。私のことを考えて行動してくれているのです!
そんな彼のやさしさがうれしいですし、感謝しかありません。
ひどい生理痛で何もできないときに、私が望むであろうことを先んじて動いてくれる彼。ありがたいと思うのと同時に、こんな思いも頭をよぎります。「彼がつらそうにしているとき、私は彼のことを第一に考えて動けるだろうか」と。
何も言わず、私のことを優先して実行する彼の姿を見て、「今、何をしたら少しでもラクになれるか。相手のことを考えて行動に移せるような人になりたい」と、改めて自分を見つめ直すことができました。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
監修/助産師REIKO
文/中野さきこさん