突然の発熱
次男が小学5年生だったある夏の出来事です。起きてきた次男が、自分から「熱っぽい」と訴えてきました。熱を測ると37.8度でだるそうな様子。
口の周りと中が痛いと言うので見せてもらうと、息子の口の周りは何かプツプツとしたものができていて、さらに口の中にも口内炎のようなものがたくさんできていました。あまりにたくさんできていたので心配になり、急いでかかりつけの小児科へと向かったのです。
診察の結果は?
先生は口の中を丁寧に診察してから静かに話し始めました。「多分、夏風邪の一種ですね。ヘルパンギーナが有名ですが、またそれとは違う感じがします。ウイルス性の夏風邪の一種でしょう」とのことでした。口内炎の薬と解熱剤を処方され帰宅したのですが、息子の口の中や周りは日に日にひどくなりました。
息子は体が大きくて体力はあるのでぐったりとはしていませんでしたが、食べ物の飲み込みが大変! しかも、口の周りのプツプツも水疱のようになってしまったのです。私は、口の周りの皮膚だから改めて皮膚科でも診てもらおう!と考えて翌日に皮膚科を受診しました。
皮膚科受診の結果
皮膚科の先生には、小児科で夏風邪の一種だと診断されたことを伝えて診察してもらいました。口の中や周り、体のあちこちも念入りに診てくれたあとに、先生が私に「お母さん、この子は水ぼうそうのワクチンを打っていますか?」と聞いてきました。私はワクチンは接種済みであることを伝えました。
すると先生は……。
「お母さん、これは水ぼうそうだよ! ワクチンを接種していると全身に水疱が出ないことがあって判別しにくいんだけど、これは間違いなく水ぼうそうです。口の周りに多く出るタイプの子だったんだね」
と説明してくれました。私は水ぼうそうは全身にできるものというイメージがあったので驚きました。その後、1週間ほどで口の中のプツプツも口の周りの水疱もなくなり、元気に登校できるようになりました。
あまりにひどい息子の口周りの症状が気になり、改めて皮膚科を受診した結果、水ぼうそうであることが判明しました。私はこのことから、水ぼうそうワクチンを接種したあとに水ぼうそうにかかった場合、典型的な症状が出ないこともあることを学びました。今後、下の子が感染して症状が出てきたときは参考にしたいと思いました。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~6歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように!
監修/助産師 松田玲子
著者:優木 まり
25歳になる長男を筆頭に4歳女児までの3男1女を育てるアラフィフママ。元美容部員のスキルを生かして美容記事を執筆するほか、子育て・出産関連についても執筆している。