お互いの家庭は…
出会った当時、彼は小学1年生の息子がいるパパでした。しかし元妻からはATM扱いを受けていて、何かあるごとに「家族じゃないんだから」と言われていたそうです。そのうち彼は、妻からお金をせびられることに我慢ならなくなり、離婚。
一方の私は、12歳年上の夫がいましたが、夫はDVをする人でした。暴力・暴言・性的のDVは、私の心までおかしくさせていき、私は何度も命を経つことも考えていたほど。しかし、元夫は難病を抱えていたので、なかなか離婚に踏み切れずにいました。
私が元夫のDVに悩んでいたとき、私にアドバイスをくれたのが同僚の彼だったのです。
元夫から助けてくれた
元夫からのDVで身も心もボロボロだった私に、彼は「友だちのところに逃げてもいつかはバレてしまう可能性がある。すぐにシェルターに逃げたほうがいい」と私が入れるシェルターを探してくれ、私を送り届けてくれました。
そして、シェルターに入居している間に、元夫と離婚することができました。ただ、シェルターのルールで外部とは連絡をとることができず、シェルターにいた2カ月は、彼とも連絡をとれずにいました。
シェルターを出てからスピード婚
シェルター生活を終え、一般のアパートに引っ越した私は真っ先に彼に連絡をしました。彼は2カ月の間、ずっと私のことを心配してくれていたようで、会うなり「もう放っておけない! 俺が幸せにしてあげたい!」と言ってくれました。
DV夫から逃げてきてすぐに新しい人との恋愛は、シェルターのスタッフはもちろん友だちにも猛反対されました。しかし、すでに彼のことが好きになっていた私は付き合うことにしたのです。
恋は盲目というのは本当で、私たちはお互いに「早く一緒になりたい!」「結婚したい!」という気持ちが強くなっていきました。燃え上がっている私たちは周囲の反対を押し切り、シェルターを出てから9カ月後には結婚し、マイホームも購入。
もちろん、まったく不安がなかったわけではありませんが、「この人と一緒にいたい!」と思う気持ちが強すぎて、不安はあっという間に消えていました。
私たちは結婚を失敗した者同士だからこそ、もう失敗しないようにお互いが心がけを忘れずにいられて、当たり前のことを当たり前と思わず、日々の感謝を忘れないように生活をしています。今の夫と出会えて本当に良かったです。
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著者/のろ ゆうこ