漏れないか不安な気持ちのまま出発!
今となっては行き先も忘れてしまいましたが、生理2日目で生理痛も重く、経血量も多いという状態で漏れないか不安な気持ちのままのドライブでした。経血量が多くて漏れないか不安なことも生理痛で体調が悪いことも彼には言い出せませんでした。そのときの私は、それよりも一緒に過ごしたい気持ちのほうが大きかったんだと思います。
そのころの私は、ドバドバと経血が出るのがわかるくらい経血量が多く、ナプキンとタンポンの両方を使用していても、数時間に1回は両方替えないと不安な状態でした。
それでもなんとか漏れずに日中は過ごせましたが、まだまだ不安は続きます。同じ道のりを車で帰らなければなりません。ただ、帰りの時間が遅くなってはいけないという気持ちから、トイレ休憩もあまり取らずに帰宅した私たち。最初は経血もれの不安があった私も「もうあとは帰るだけだし、ここまでくれば大丈夫だろう」と気を抜いていました。
ショック! 座布団に染みた経血!
しかし、その帰りの車で事件は起こってしまいました。自分でもはっきりわかるくらい、経血がドバっと出たのを感じました。「これは絶対に漏れている……」と思いましたが、どうすることもできませんでした。
家まで送ってもらい、車を降りるときに確認してみると案の定、経血が漏れて下着と服を通過し、彼の車のシートまで染みてしまっていたのです。しかも、その車は彼の車ではなく、彼の父親の車。シートには座布団が敷いてあり、その座布団に血が滲んでしまったのです。
私は申し訳ない気持ちでいっぱいでした。彼とはまだ付き合って間もないときだったので、恥ずかしい気持ちと、汚したものをどうしたら良いかわからずあせる気持ちで、ひたすら謝ることしかできませんでした。
安心させてくれたやさしい彼の対応
そのときの彼の対応は今でも忘れません。ヤバいと思って焦る私とは対照的に、彼はとても冷静でした。「俺が鼻血でも出したと言っておけば問題ないよ」と言い、彼にとっては「さほど問題ではない」と振舞ってくれたのです。
私には、彼のやさしさが心に沁み、もう帰るだけだと気を抜いてしまったことも反省しました。また彼は、その後私が生理のときは、お出かけは控えてお家デートを提案してくれたり、何かと気づかってくれました。
この出来事はもう数十年前のことで、このときにドライブデートをした彼とも結局破局してしまいました。ただ、今でもこのときのことは思い出します。生理症状がひどいときにはゆっくり過ごしたい気持ちを汲んでくれ、失敗があってもやさしくフォローしてくれた彼は素敵な人だったなと思います。いろいろな意味で思い出深いドライブデートになりました。
なお、生理症状がひどいのはその時期だけで、数年後には症状が落ち着き、経血量も生理痛も正常になってきました。そのため、今では長距離ドライブも気にせずできています。
監修/助産師REIKO
著者/sugar111 佐藤幸代
作画/まっふ
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