妊娠中に次々と見舞われたトラブル
第1子の妊娠がわかり夫婦で大喜びしたのも束の間、私は妊娠8週ごろからひどいつわりに悩まされ、食事がとれないことが増えました。赤ちゃんがおなかの中で頑張っているからと耐え続ける日々……。
それでも終わりの見えない苦しさに、私は泣いてしまうときもありました。妊娠12週目に入るころ、やっと妊娠前に近いくらいにごはんが食べられるように。しかし妊娠4カ月の血液検査で血糖値が高い結果になり、再検査して妊娠糖尿病と担当医から診断を受けることとなったのです。
どうして私は妊娠生活を楽しめないの?
体が元気になり食事が楽しめるようになった直後の出来事に、私は激しく落ち込みました。「出産までの夫婦の時間を楽しむ生活に憧れていたのに……」と悲観的になり、当時は夫を困らせたと思います。幸い妊娠糖尿病は軽度ということで、食事管理をしながら様子を見ることに。自分なりに食事について調べ、血糖値の急上昇を抑えたり下げたりする効果を持つ食材があることを知りました。
妊娠中、無理なく自炊し甘いお菓子を控え、外食の場合はできれば和食にするなど、血糖値コントロールができる食事を選ぶようになりました。おなかの赤ちゃんのことを考えて行動している自分が母親になる準備を重ねているようで、少しずつ気持ちが前向きになっていきました。
産後の思いがけない恩恵
妊娠糖尿病は悪化することはなく、無事に出産。わが子に問題は見られず、産後の検査でも血糖値の数値は安定しているとのことで、私は妊娠前の食事に戻ってもいいと担当医からお話を受けました。
産後4カ月ほど経ったころ、いよいよ本格的にダイエットを始めようとしたときの話です。産後ダイエットに成功した友人からアドバイスをもらいました。聞けば運動より食事管理を重視し、血糖値を上げない食事方法が効果があったそう。それはまさに私が妊娠中におこなってきた食事だったのです。
産後ダイエットに成功!
完全母乳でわが子を育てていた私は食欲旺盛だったため、食事の量を減らすダイエット方法は絶対に避けたいと考えていました。ご飯や野菜や肉・魚、きのこ類や海藻類などまんべんなく食材を選び、噛みごたえのある調理法を試し、味付けはシンプルに。甘い物が食べたくなったらフルーツを食べるなど、我慢はせず食事管理をおこないました。
わが子の夜間授乳の影響で寝不足なことが多かったため運動をする余力がありませんでしたが、ベビーカーを押しながら散歩することは日々の日課に。その結果、ダイエットを始めて半年も経たずに4kg減! すんなりと妊娠前の体重に戻ることができました。
たび重なるトラブルにネガティブになっていた妊娠初期。赤ちゃん優先に行動したことで、妊娠中期からは前向きな気持ちを保つことができました。妊娠糖尿病と言う予想外のトラブルを乗り越えるために得た知識が、産後ダイエットに思わぬ形で役立つとは想像していませんでした。妊娠糖尿病を乗り越え無事出産、そして産後ダイエットに成功した今は、すべてが経験してよかった出来事だと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。
監修/助産師 松田玲子
イラストレーター/miyuka
著者:樋山ゆり菜
6歳男児、4歳女児の母。夫は不規則な勤務体制のためワンオペ育児多め。食べることが大好きで、地元・栃木県の食をメインとしたブログを運営しながら、飲食店にて接客のパートをしている。