厚生労働省の公的研究費により「幼児健康度調査」の第5回目が行われています。この調査は子どもと保護者の心身の健康や子育てや発達について確認する目的で、10年に1度実施されているもの。アンケートに回答すると子育てに役立つ特典付き! と聞くと、気になりますよね。そこで、どんな調査なのか、回答方法や所要時間、特典などをご紹介します。
幼児健康度調査とは
「幼児健康度調査」は、10年に1度、子どもの心身の健康や日常生活の状況、発達の状態、そして保護者の子育ての状況などを明らかにするために、公的な研究事業としてアンケート調査をしているものです。今年はその第5回目。
このアンケートでは、保育の状況、保護者の就労や健康、育児の困難や不安、疾病や予防接種、食事や睡眠、メディアの使用状況、発達の度合いなど、幅広く質問しています。アンケート集計後は、項目ごとに解析し、前回の調査結果との比較検討をおこなって、その変化がまとめられます。これまでの過去のアンケート結果も、母子健康手帳や乳幼児健診の問診項目の策定など、国の施策などに活用されてきました。私たち子育て世帯にとっても、重要なアンケートと言えるでしょう。
なお、アンケートの回答方法はスマホやパソコンによって回答するオンライン形式。URLにアクセスして質問に答えるという簡単な方法です。回答したくない項目は回答する必要はありません。また、アンケートには個人名を問うものや、個人を識別するような質問項目もなく、個人が特定されることはありません。回答で収集された内容は、調査報告書、研究論文、研究発表のみに使用されます。所要時間は10分程度なので、すき間時間などにぜひ協力できるとよいですね。
調査の対象は誰?子どもがいればOK?
1歳以上、就学前の7歳未満の子どもがいる保護者が対象です。保護者はどなたでも構いません。きょうだいがいる場合は、1歳以上の最も年齢が小さい子ども(最後に生まれた子ども)について回答します。
回答すると、もれなく素敵な特典が!
アンケートの回答に協力すると、なんと、専門家による「子育てミニ講座」(各5~14分程度)の動画をすべて無料で視聴することができます。子育てに悩んでいる方はもちろん、そうでない方も、きっと役に立つ講座があるはずです。
動画の一部をご紹介します。
「幼児期からの性教育」 松浦賢長(福岡県立大学)
→性に関する発達段階とは? 体の部位を表現することも大切!
「子どもの生活リズム」 近藤洋子(玉川大学)
→なかなか寝てくれないときはどうする?スクリーンタイムはどうすればいい!?
「子どもの栄養・食生活」 堤ちはる(相模女子大学)※ベビーカレンダー離乳食本、専門家相談 監修者
→手づかみ食べや丸飲みなど離乳食あるあるを乗り切るためのコツとは!?
「子どものよくある病気とその対応」 阿部百合子(日本大学)
→発熱、脱水症状、かぜ、食物アレルギーについて、判断の目安、対応の仕方を詳しく解説!
「子どものスキンケア」 大屋晴子(昭和大学)
→スキンケアの基本から体の洗い方、保湿剤の量、塗り方、かゆい場合の対処法など!
「幼稚園や保育園に行きたくないとき」原田直樹(福岡県立大学)
→「もう行かない!」子どもが言い出したときの保護者の対応方法やNGな対応について
など、合計で11個の無料講座が用意されています! アンケートに協力して、ぜひ動画をチェックしてみてください。毎日の育児の「困った」を助けるヒントが見つかるかもしれません。
回答方法
回答の流れは次のとおりです。
■ステップ1
資料『「幼児健康度調査」へのご協力のお願い』にある「アンケート調査に関する説明事項」を読んだうえで、アンケートの回答フォームにアクセス!
■ステップ2
アンケートに回答しましょう。所要時間は10分程度。
※2022年1月末日までにご回答ください。
■ステップ3
すべてのアンケートに回答が終わると、子育てミニ講座の動画が視聴できます!
アンケート結果はここで見られる!
アンケートの結果は厚生労働省の研究報告書としてまとめられます。そして、令和4年6月以降に日本小児保健協会のホームページにて公表される予定です。
アンケート時間は10分程度。赤ちゃんが寝たタイミングなど、空いている時間があったらぜひ回答に協力しましょう。そして専門家のオンライン講座を視聴して、育児に役立ててくださいね。