A子と出会う
支援センターは、まだハイハイしない子のみ入れる「赤ちゃんスペース」と、ハイハイや歩きで移動できる子で遊ぶスペースが分けられていました。当時は長男がまだハイハイをしていなかったので、赤ちゃんスペースへ。
そこでは赤ちゃんを寝かせたり、腹ばいにしたりして遊ばせ、ママ同士でゆったりと話ができる雰囲気でした。あるとき、私以外のママがひとりでいたので、声を掛けてみました。
定期的に待ち合わせをするように
そのママがA子です。A子は穏やかな雰囲気で、聞き上手でした。育児や家事で悩みを聞いてもらい、とても癒やされました。その日に連絡先を交換することになり、支援センターに行く日は連絡を取り合うように。何度か支援センターで待ち合わせをして、一緒に過ごしました。
A子は大きなマンションに住んでいて、そのマンションには同じ年の子どもを持つママ友グループもあるとのこと。私は、身近にママ友がいてうらやましいなと思っていました。
知らない人のふり?
後日、支援センターでイベントがあることを知り、私は参加することをA子に連絡。するとA子から「マンションのママ友と行くから、知らない人のふりをして。あいさつもしないで」とLINEがきたのです。私は不思議でしたが、LINEで理由を聞くとややこしくなるかと思い、OKというスタンプだけ返しました。
イベント当日、目が合ったのですが私は反応しないように。A子も知らないふりをして、ママ友と帰っていきました。別日に支援センターで集合すると、A子は「他に友だちがいるってばれると、マンションのママ友に嫉妬されるから」と事情を説明してくれました。しかし、他人のふりをしたことがばれるリスクもあるし、そんなことで嫉妬するの?と正直、納得はできず……。
ただ、ずっと住み続けるマンションでの人間関係はこじらせたくないだろうし、もし独占欲の強いママ友がいるなら大変だなと思いました。「女同士で嫉妬するなんて、小学生かよ!」と突っ込みたくなりましたが、大人になってもいろいろな人がいて、さまざまな人間関係があるのだと勉強になりました。
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著者:土田えり子
2人の男児の母。元記者で、現在はフリーランスとして企業のリリース記事や、自身の子育て体験談などを執筆中。