生理予定日の1週間前に温泉旅行
同じ会社の同期であるAさんとは現場は別ですが、休日には2人でショッピングや音楽ライブへ行くなど、プライベートでも仲のいい友人のような存在。温泉旅行を計画した際、「プールと温泉に入るから生理が被らない日にしようね!」と話をしていました。
シフト制の仕事で、お互い休みを取得しやすい日を探すと、ちょうど私の生理予定日1週間前。Aさんには「旅行の次の週が生理予定日だから大丈夫だよ!」と伝え、旅行の日取りを決めました。内心、本当に大丈夫かなと少し不安に思いつつも、1週間も早く生理がきたことはなかったため当時の私は油断してしまったのです……。
「生理がきちゃった」同期に伝えると…
旅行当日、Aさんと新幹線に乗っていざ熱海へ! 宿泊ホテルにチェックイン後、プールと日光浴をするためフェリーに乗り、初島に向かいました。脱衣所で水着に着替えていると、なんとおりものシート全体に広がるように経血がついていたのです。生理予定日より1週間も早いことや、こんなタイミングで生理がきてしまった現実をすぐには受け止め切れず着替えに戸惑っていると、Aさんが心配そうに「どうしたの?」と声をかけてくれました。
「Aちゃんごめん。生理がきちゃった……」と本当に申し訳ない気持ちでAさんに伝えました。するとAさんは心底びっくりした様子で「え、ウソ! 体調は大丈夫? プールは中止して食べ歩きでもしに行こっか!」と言ってくれたのです。
きっとAさんをがっかりさせてしまうだろうと思っていた私にとって、Aさんがかけてくれた気づかいの言葉に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
生理でも旅行を楽しめた理由
Aさんは「プールは中止にしよう」と言ってくれましたが、念のためにと持参していたナプキンとタンポンを使い、下は短パン、上は水着に着替え予定通りプールと日光浴を楽しむことに。生理のためプールは足だけでしたが、ここでもAさんは私を気づかってくれ日光浴をメインのプランに変更。パラソルの下で芝生に寝っ転がりながら冷たい飲み物やスイーツなどを楽しみました。
観光地へ戻ったあとも温泉に入れない私を気づかってくれ、Aさんは当初の計画になかった足湯に連れて行くことを提案してくれたり、食べ歩きをしているときも「トイレに行かなくて大丈夫? 体調はどう?」と何度も声をかけてくれたりしてくれました。Aさんの気配りのおかげで、私は生理中でも旅行をとても楽しむことができたのでした。
日ごろの疲れを癒やすために計画した旅行でしたが、私の生理のせいで予定通りにいかず……。しかし、Aさんはそのことよりも生理になってしまった私を旅行中ずっと気づかってくれました。
私も彼女を見習い、もし誰かが同じような状況になったときに心配りを忘れないようにしようと心に留めた体験でした。
著者/米久 熊代
イラスト/塩り
監修/助産師 松田玲子
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