ある朝、5歳の息子が「首が痛い。動かない」と大泣き。体を支えて起き上がらせようとしても「痛い痛い」と叫ぶばかり。初めてのことに何科へ行けばいいのかもわからず大混乱におちいった、わが家の経験をご紹介します。
寝ちがえかと思って整形外科へ
それが起こったのが月曜日の朝。前日まで元気に遊び、いつも通り就寝した息子が、起きるなり「首が痛い。動きかない」と泣くのです。首は左に曲がったままで、起き上がることもできません。
とっさに思ったのが「寝違えた?」ということ。大人でも寝違えて首を痛めることはよくありますよね。だから、痛がって歩くこともできない息子を抱きかかえて、総合病院の整形外科に連れて行くことにしました。
なぜか小児科へまわされて・・・
病院では、すぐにベッドに寝かされ、首のあたりを触診されました。ほんの少し触れられるだけで「痛い」と泣く息子。首のあたりを確かめた医師に「小児科には行きましたか?」と聞かれ、「まだです」と答えると、「では、先に小児科でみてもらってください」とのこと。
医師によると、5歳くらいの小さい子どもが寝違えることはまずなく、首の痛みを訴えた場合には病気の可能性のほうが大きいのだそう。その足ですぐに小児科に行くことになりました。
原因が判明!「リンパ節炎」だった
小児科での診察の結果は「リンパ節炎」という診断が下りました。リンパ節炎とは、ウイルスが体内に入ってリンパが腫れる病気のこと。首のリンパにはウイルスが体中にまわるのを防ぐ役割があり、おそらく頭付近の傷か、鼻や口から侵入したウイルスが原因だろうということでした。
リンパが腫れるというのはよく聞く症状ですが、それがこれほどの痛みを伴うものということに驚きました。 それから抗生物質と痛み止めを毎食後服用し、首の痛みは3日後におさまりました。
その直後に38度の発熱があったので、やはり体内になんらかのウイルスが侵入していたのだと思います。ちなみに、首のリンパにできた「しこり」のようなものはいまだに残っており、医師によると「一生残るだろう」とのことでした。痛みがなければ体への悪影響はとくにないようです。
子育てをしていると、いろいろな病気があって戸惑ってばかり。お子さんが同じような症状を訴えることあったら参考にしてくださいね。(TEXT:妹尾香雪)