年を追うごとに生理痛が悪化
20代前半くらいまで、生理痛とは無縁だった私。痛みはほとんどなく、症状の重い人の話を聞くと、「生理痛がある人は大変だな」くらいに思っていました。
ところが、25歳を過ぎたあたりから、急に生理痛に襲われるようになったのです! それも年々症状はひどくなり、鎮痛剤を飲んでも動けなかったり、痛みのあまり嘔吐したりするほどに……。
でも、まわりの年上の人たちに「歳をとると生理がつらくなるから……」と聞いていたため、生理痛が重くなるのは仕方のないことだと諦めていたのです。
不妊相談で婦人科へ!そこでまさかの診断結果が…
そんなとき、28歳になって初めて婦人科を受診しました。不妊相談のために受診したのですが、検査をしたら、なんと左右の卵巣にチョコレート嚢胞があると判明! 医師に「生理痛がつらかったでしょう。生理痛が強いのは当たり前のことじゃないからね」と言われ、「原因はコレか!」とまさに目からウロコでした!
手術をするケースもあるようですが、私の場合、嚢胞のサイズから判断すると、今のところ卵巣にできた腫瘍が破裂するおそれはなく、妊娠を希望するのなら妊娠する可能性が下がるから、手術はしないほうがいいとのこと。結果、チョコレート嚢胞に関しては、鎮痛剤で対症療法をしながら経過観察となりました。
病と共存しながら不妊治療
チョコレート嚢胞と診断を受けた後は、鎮痛剤で様子を見ながら、8カ月くらいタイミング療法をおこないました。そして、受診から9カ月後に1回目の人工授精をした結果、無事に子どもを授かることができました! 実は、私はチョコレート嚢胞のほかにバセドウ病やホルモンの量が少ないなどの症状も抱えていたのですが、授かることができて本当によかったです。さらに、1人目の出産から1年半後に、2人目を自然妊娠しました。
2人目の妊娠中はバセドウ病の治療のみで婦人科には通わなかったため、生理が再開したらまた定期受診をしようと思っています。
これまでは「生理は病気じゃないから」と、生理痛を我慢していました。ですが、婦人科を受診したことがきっかけで、生理は痛いことが当たり前ではないと気づかされました。激しい生理痛には原因があるとわかり、先生から「つらかったでしょ」と言ってもらえたときは、ホッとしたのを覚えています。
職場の同僚や後輩が生理痛でつらそうにしているときは、「生理痛があるのは当たり前のことじゃないから」と声をかけるようにしています。この行動が、なにか気づきのきっかけになればと思っています。
監修/助産師REIKO
文/高田ゆこさん
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